トルコ大統領がウクライナ大統領と会談、キエフとモスクワの間で平和サミットの開催を提案。
「我々はウクライナと結束しているが、交渉に基づく平和的手段で戦争を終わらせるためにも引き続き努力する。ロシア同席のもと和平サミットを開催する用意がある」とトルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は3月8日、イスタンブールでウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領との共同記者会見で述べた。
この発言は、ゼレンスキー大統領が来月スイスで開催されるウクライナ和平サミットにロシアは招待されないと発言した後に行われたもの。ただし、キエフの同盟国が和平へのロードマップで合意した後は、ロシア当局者が会議に出席する可能性は残されている。
3月8日にイスタンブールで会談したゼレンスキー大統領(左)とエルドアン大統領。写真: AFP
ゼレンスキー大統領は3月8日朝にトルコに到着し、エルドアン大統領と1時間以上会談し、ロシアとウクライナの戦争状況、黒海の航路の安全、防衛産業における協力などについて話し合った。
ロシア当局はこの情報についてコメントしていない。ウラジーミル・プーチン大統領は、ロシアの3月15~17日の総選挙前にトルコを訪問する予定だ。
NATO加盟国であるトルコはウクライナの領土保全を支持する一方、ロシアとも緊密な関係を維持している。アンカラはモスクワやキエフと定期的に協議しており、昨年の黒海穀物取引では保証人の役割を果たした。
トルコは2022年にロシアとウクライナの間で数回の和平交渉を主催したが、交渉の結果を前進させるためのさらなる外交的措置は取られなかったと述べた。アンカラは紛争解決のために首脳会談の開催を定期的に提案している。
トルコのハカン・フィダン外相は先週、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相と会談し、モスクワとキエフが停戦交渉を開始する時期が来たと述べたが、これは戦闘勃発後にロシアが支配する地域に対するロシアの主権を認めることを意味するものではないと強調した。
ヴー・アン(ロイター、AFP通信)
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