パトリオット・コンプレックス(写真:ニューヨーク・タイムズ)。
ニューヨーク・タイムズ紙は、事情に詳しい情報筋の話として、ホワイトハウスと国防総省は、パトリオット迎撃ミサイルによるウクライナへの米国の援助は、ミサイル1発当たり200万~400万ドルと非常に高価であるため、まもなく維持できなくなる可能性があると警告したようだと報じた。
近年、ロシアは多種多様なミサイルや無人兵器による冬季攻撃を強化しており、ウクライナの防衛システムはパトリオットミサイルへの依存度が高まっている。
ウクライナは、1月2日にパトリオットがロシアのキンジャール極超音速ミサイルを100%の成功率で撃墜したとさえ主張した。ロシアはこれまで何度も、パトリオットミサイルは速度がはるかに遅いため、技術的にキンジャールを迎撃できないと述べてきた。
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、これまでのところウクライナのパトリオット施設はすべて首都圏を守るためにキエフ周辺に戦略的に配置されており、ヘルソンやオデッサなど他の重要な都市を守るために少なくともさらに数十のシステムが必要だと付け加えた。
戦略国際問題研究所(米国)の専門家ジェイド・マクグリン博士は、ロシアがキエフのパトリオットミサイル備蓄をさらに枯渇させることを狙ってウクライナへのミサイル攻撃を強化したと述べた。
ニューヨーク・タイムズ紙によると、ロシアがウクライナで軍事作戦を開始して以来、モスクワは隣国に向けて無人機3,800機とミサイル7,400発を発射した。
攻撃範囲は非常に広く、ウクライナはトラック搭載型のスティンガーから先進的なフランス製のSAMP/Tまで、さまざまな防空システムの試験場となった。
パトリオットは弾道ミサイルを防御するために設計されています。しかし、将来的にミサイル供給が減少すると、ウクライナの司令官らは自国の防衛能力に不安を抱くようになる。
米国政府によるウクライナへの追加610億ドルの援助要請は、ウクライナへの軍事支援には米墨国境の厳重な管理が伴うべきだと主張する共和党議員らによって延期されている。
ウクライナへのパトリオットミサイルの供給が脅かされている一方で、NATO加盟国4カ国が同ミサイル1,000発を配備したことで、ウクライナが援助を受けられるかもしれないという期待が高まっている。
ドイツ、オランダ、ルーマニア、スペインは55億ドル相当のパトリオットミサイルを購入する契約を締結した。
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