10月1日、多数のポーランド人が首都ワルシャワの中心部に集まり、野党・市民プラットフォーム(PO)党の党首ドナルド・トゥスク氏が主催したデモに参加した。
ガーディアン紙によると、ポーランド労働党の指導者たちは、この混乱を利用して、10月15日の投票に向けて勢いをつけようとしている。投票は、ポーランドの将来の政治的方向性と欧州連合(EU)における役割に大きな影響を与えるだろう。 POは、2015年以来ポーランドで政権を握っている法と正義党(PiS)に敗北した。
トゥスク氏は群衆に向かって、ワルシャワで力を見せつけるよう呼びかけ、野党を激励した。彼は勝利は目前だと主張した。
ドナルド・トゥスク氏は10月1日にデモ参加者に演説した。
「我が国の歴史で、このような群衆と感情が再び起こるとは誰も信じていなかった。これはポーランドの偉大な復活の兆しだ」とトゥスク氏は語った。
トゥスク氏は2007年から2014年までポーランドの首相を務め、その後欧州理事会議長に就任した。彼は後に政界に復帰し、「ポーランドの民主主義を救う」ための野党運動を主導した。
警察当局は「百万の心の行進」に100万人が参加したと発表したが、ポーランド通信社PAPは地元警察の話として、集まったのは10万人程度だったと伝えた。
トゥスク氏はPiSがポーランドをEUから脱退させたと非難しているが、同党はこれを繰り返し否定している。しかし、同国の保守政権は近年、EUと度々対立している。
最近の世論調査では、PiSが投票で勝利する可能性が高いものの、生活費の上昇に対する不満が広がる中、過半数獲得に苦戦する可能性があることも示唆されている。
2015年から政権を握っているPiSは、移民のポーランドへの流入を阻止することが国家安全保障の鍵であるとして、それを公約に掲げて選挙運動を行っていた。同党はまた、家族や高齢者に対する継続的な財政支援を主張した。
「私は自由になりたい、EUに所属したい、発言権を持ちたい、自由な裁判を望んでいる」とワルシャワ郊外の町オトフォツク出身の歯科医ハンナ・チャチェヴィチさん(59歳)は語ったとロイター通信が報じた。
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