伝説の選手エリウド・キプチョゲは、2023年のベルリンマラソンで世界記録を破ることを夢見る23歳の後輩ランナー、ケルビン・キプトゥムの挑戦を恐れていない。
7月13日、キプチョゲは2024年パリオリンピックに向けた準備の一環として、9月24日に開催される2023年ベルリンマラソンに出場することを確認した。今週、伝説の選手エリウド・キプチョゲはメディアとのバーチャル記者会見を開き、11月5日のニューヨークマラソンではなくベルリンマラソンを選んだ決断について説明した。
キプトゥムのベルリンでの挑戦について尋ねられたキプチョゲは、「キプトゥムはやりたいことをできる。私は十分にやってきた。スポーツの世界で私がやってきたことは尊重されるだろうと信じている。もしキプトゥムが2時間切りを達成すれば、彼は常に2番目にそれを達成する選手になる。私は最初だ。だから何も心配する必要はない」と答えた。
2022年ボストンマラソンのスタート前のキプチョゲ。写真： GES Sportfoto
キプタムは最初の２つのマラソンで優勝し、大きな話題を呼んだ。 2022年バレンシアマラソンでは2時間1分53秒のタイムで優勝し、初マラソン史上最高の成績を収めたランナーとなった。 5か月後、23歳のランナーは自己ベストを更新し、2時間1分25秒で優勝し、新たなコースレコードを樹立し、キプチョゲの世界記録からわずか16秒差となった。
史上、2時間2分を切ったランナーはわずか3人しかおらず、35歳未満でそれを達成したマラソン選手はキプトゥムだけだ。確認はされていないが、キプトゥム選手は、8月18日から27日までハンガリーのブダペストで開催される世界陸上競技選手権のケニアチームから撤退した後、ベルリンマラソンで世界記録の更新を目指していると言われている。現在、この記録を保持しているのはキプチョゲ選手で、昨年は2時間1分9秒を記録し、2018年に自身が樹立した2時間1分39秒という記録を上回った。
2022年ベルリンマラソンと2023年ロンドンマラソンでのキプチョゲのマイルストーンを比較します。
2023年のベルリンマラソンは、4月のボストンマラソンでの敗北後、キプチョゲにとってレースへの復帰となる。当時、彼は2時間9分23秒で6位に終わった。これはキャリア初期以来の20回のマラソンでの最悪の結果であり、2020年10月のロンドンマラソン以来の敗北だった。
「ボストンで起きたことは自分のコントロールが及ばなかった」とキプチョゲは認めた。 「思い悩むのは無意味だ。私にできるのは、起きていることすべてをコントロールして集中し、ベルリンに向けて準備することだけだ。」
38歳のランナーは、ベルリンマラソンを2024年パリ五輪でのマラソン3連覇に向けた準備の絶好の機会と見ている。2016年リオ五輪と2021年東京五輪では、キプチョゲはそれぞれ2時間8分44秒と2時間8分38秒で優勝した。 「３回連続優勝する最初の人になりたい。そうなれば歴史的な偉業になるだろう」と彼は強調した。
ホン・デュイ
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