イタリアのアントニオ・タヤーニ外相は、イタリアが一帯一路構想に参加して以来、中国との貿易は期待されたほど改善していないと述べた。
「一帯一路構想に参加していない欧州諸国は、我々よりもうまくやっている。だからイタリアは、この構想に今後も参加するかどうかを決めることになる。議会では多くの政党がこれに反対している」と、アントニオ・タヤーニ外相は、中国への3日間の訪問に出発する前の9月2日、アンブロセッティ経済フォーラムで語った。
イタリアは2019年に前政権下でBRIに加盟し、米国の反対にもかかわらず、習近平国家主席の野心的なインフラ枠組みの下で協力する最初のG7諸国となった。
しかし、副首相も務めるタジャニ氏は「シルクロードは期待した成果をもたらさなかった」と認めた。 「4年前にBRIに加盟して以来、二国間貿易は期待通りには改善していない」と彼は語った。
ローマは2024年3月に期限が切れる中国との協定を更新する可能性は低いが、12月までは正式に協定から撤退しないだろう。
9月1日、イタリアのローマにいるアントニオ・タヤーニ外務大臣。写真:ロイター
7月30日、イタリアのグイド・クロゼット国防相は地元紙コリエレ・デラ・セラとのインタビューで、イタリアはBRI参加について「行き当たりばったりで誤った」決定を下したと語った。同氏は、この協定はイタリアの対中輸出の増加にはほとんど寄与せず、一方で逆方向の輸出は急増したと述べた。
「今の問題は、北京との関係を損なうことなく一帯一路から撤退する方法だ。中国は我々の競争相手であると同時にパートナーでもあるからだ」とクロゼット氏は語った。
イタリアのジョルジャ・メローニ首相も、BRIへの参加は前政権の「大きな過ち」であり、過去1年間、同政権は同協定からの撤退を検討してきたと述べた。
中国はその後、イタリアが一帯一路に参加するのは「正しい」と主張し、協定を延長するよう説得するため上級外交官をイタリアに派遣した。中国外務省はまた、イタリアが一帯一路から離脱するという報道は、両国間の協力を妨害し、亀裂を生じさせることを狙った「悪意のある誇張」だと述べた。
タン・タム(ロイター、CNBCによる)
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