米下院は国境警備に関連した2つの容疑で国土安全保障長官を弾劾することに賛成票を投じた。
下院は2月13日、アレハンドロ・マヨルカス米国土安全保障長官を、米国移民法の執行を怠り、議会に虚偽の答弁をしたとして、214対213で弾劾訴追した。
マイク・ジョンソン下院議長は「マヨルカス長官は連邦移民法の遵守を故意に繰り返し拒否し、米国史上最悪の国境災害を引き起こした」と述べた。
この投票は、米国下院で同様の取り組みが失敗してから1週間後に行われた。先週の投票ではがん治療のため欠席した共和党下院議員スティーブ・スカリセ氏が、今回は決定票を投じることになる。
2月7日、ネバダ州で記者会見するマヨルカス長官。写真: AFP
閣僚の弾劾はアメリカの歴史上極めて稀なことだ。これまでに弾劾された閣僚は1876年の陸軍長官ウィリアム・ベルナップのみである。
上院多数党院内総務室は、上院議員らが休会終了後の2月26日に陪審員として宣誓すると発表した。しかし、民主党が多数を占める米国上院は、マヨルカス氏を国土安全保障長官の職から解任しないことはほぼ確実だ。
マヨルカス長官は、現在の国境状況は米議会が改善できなかった移民制度の結果であり、自分には責任がないと述べた。
「共和党が多数を占める下院は、何の証拠も憲法上の根拠もなく、20年以上も法律を執行し国に奉仕してきた公務員を中傷した」と米国土安全保障省のミア・エレンバーグ報道官は述べた。
ジョー・バイデン大統領が2021年に就任して以来、米国に入国するメキシコからの不法移民の数は過去最高に増加している。ドナルド・トランプ前大統領はこれを選挙運動の焦点に据え、ホワイトハウスのオーナーであるバイデン氏を攻撃している。
ロイター/イプソスが先月実施した世論調査によると、移民問題は経済に次いで米国の有権者の間で2番目に大きい懸念事項となっている。ジョンソン下院議長はバイデン大統領が「国境の大惨事」の責任を負っていると述べ、共和党はマヨルカス長官の解任を目指すと発表した。
民主党が多数を占める米国上院は共和党の要請により、米国とメキシコの国境警備の抜本的な改革を提案している。しかし、最近の協議はドナルド・トランプ氏を支持する共和党からの反対が強まっている。
ヴー・アン(ロイター通信によると)
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