米国の戦略石油備蓄用に追加の石油を購入する決定を受けて、原油価格は下落傾向を打破できるだろうか?
世界の原油価格
ロイター通信によると、米エネルギー省は6月9日、8月に1バレル当たり平均73ドルで310万バレルの原油を米戦略石油備蓄に引き渡す契約を5社に授与したと発表した。同省は5月、高騰する原油価格を冷やすため昨年記録的な1億8000万バレルの緊急備蓄を放出したことを受けて、緊急備蓄を補充する措置として原油を購入する計画を発表した。
ガソリン価格の下落は止まるでしょうか?イラスト: Businesstoday |
米エネルギー省は報告書の中で、300万バレルの石油が1バレル当たり平均約73ドルで購入されていると述べ、これは2022年に戦略石油備蓄の石油が売却される平均価格である1バレル当たり約95ドルよりも低い。
米政府は以前、原油価格が1バレル=72ドル以下になったら備蓄用の購入を開始すると述べていた。 6月9日の取引終了時(週の最終取引日)には、米国産WTI原油の価格は前週比1.57ドル下落し、1バレル70.17ドルで取引を終えた。
米エネルギー省もさらに300万バレルの新規入札を実施しており、9月に納入される予定だ。
米エネルギー省の購入と入札募集の決定は、原油価格の下落を反転させ、今週初めからの上昇の勢いを取り戻すのに役立つだろう。
先週、原油指標は両方とも1ドル以上下落し、2週連続の下落となった。ブレント原油価格は1.34ドル下落して1バレルあたり74.79ドル、WTI原油価格は1.57ドル下落して1バレルあたり70.17ドルとなった。
原油価格の急落は、中国の経済指標の弱さと米国のガソリン在庫の増加によるものだった。
米エネルギー情報局(EIA)によると、米国のガソリン備蓄は先週280万バレル増加し、ディーゼル備蓄も510万バレル増加した。米国の燃料在庫が予想外に増加したことで、世界最大の石油消費国である同国の消費に対する懸念が高まっている。
一方、中国国家統計局が発表したデータによると、5月の中国の生産者物価指数(PPI)は前年比4.6%下落し、7年ぶりの大幅な下落となった。同庁によれば、PPIは全体的な需要の弱さと世界的な商品価格の下落により下落した。
また、中国国家統計局によると、同国の消費者物価指数(CPI)は2022年の同時期に比べて0.2%上昇し、予想の0.3%を下回り、4月の0.1%をわずかに上回った。
ガソリン価格は引き続き上昇傾向で推移するだろう。イラスト写真:ロイター |
今週は、サウジアラビアが7月に日量100万バレルの追加減産を決定し、OPEC+が現在の減産政策を2024年末まで延長することを決定したことを受けて、原油価格も上昇した。
来週は、米国の戦略石油備蓄の原油購入量増加の決定に加え、米連邦準備制度理事会(FRB)による金利引き上げか据え置きかの決定が原油価格に影響を与える要因となるだろう。アナリストによると、FRBは金利を据え置く可能性が高く、これがガソリン価格の上昇を後押しするだろう。
国内ガソリン価格
6月11日のガソリンの国内小売価格は以下の通りです。
E5 RON 92ガソリンは1リットルあたり20,878 VND以下です。 RON 95ガソリンは1リットルあたり22,015 VND以下です。 ディーゼル油は1リットルあたり17,943 VND以下。 灯油は1リットルあたり17,771 VND以下。 燃料油は14,883 VND/kgを超えないもの。 |
世界の原油価格は2週間連続で下落しているものの、シンガポール市場の基準価格は小幅上昇しており、6月12日の財政工商省の価格調整会議では、原油価格が小幅に引き上げられるか、据え置かれる可能性が高い。
今年に入ってからガソリン価格は15回調整され、そのうち9回は値上がり、5回は値下がり、1回は横ばいとなった。
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