(写真:ロイター)
ADP全国雇用報告によると、5月の米国の非農業部門雇用者数は15万2000人増となり、前月の修正値18万8000人減から大幅に減少したほか、アナリストが予想した17万3000人の新規雇用者数も下回った。
上記のデータは、米国の労働市場の縮小シグナルを反映しており、米連邦準備制度理事会(FRB)が経済の「ハードランディング」を回避するために近い将来に金利引き下げの段階に入る可能性があるという期待が高まっています。このデータを受けて原油価格は大幅に上昇した。
CMEのFedWatchツールによると、トレーダーらは9月の利下げの可能性を現在約69%と見ており、これは先週の50%から上昇している。
さらに、米供給管理協会(ISM)のデータによると、5月の同国の非製造業購買担当者景気指数は53.8ポイントを記録し、市場予想を上回り、5月の縮小から拡大に転じたことを示している。S&Pグローバルの総合PMIも、米国の経済活動が圧迫されているとの懸念にもかかわらず、予想を上回り、54.5ポイントに達した。これにより原油市場の楽観論がさらに高まった。
需給要因については、米エネルギー情報局(EIA)の報告によると、5月31日までの週にガソリンと留出燃料の在庫がそれぞれ210万バレルと319万バレル増加し、需要の低迷が続いていることが示された。しかし、商業用原油在庫は123万バレル増加し、APIが午前の取引で発表した400万バレルの増加より低く、価格への圧力は限定的となった。
さらに、原油価格が4カ月ぶりの安値に落ち込み続けていることから、ジェニファー・グランホルム米エネルギー長官は火曜日、米国は戦略石油備蓄(SPR)の補充ペースを加速できると述べた。このニュースは原油価格の回復にも寄与した。
ベトナム商品取引所(MXV)によると、6月5日の昨日の取引日、世界の原材料市場はまちまちな展開を見せた。価格ボードでは緑と赤の色が混ざり合っていたが、購買力がやや優勢で、MXV指数は0.07%上昇して2,273ポイントとなり、5日連続の下落を止めた。
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