6月26日、イタリア外相は、欧州連合(EU)がチュニジアに対する重要な援助協定に署名しようとしていると発表し、一方、欧州理事会(EC)はイタリアに対し、移民に対する政策を根本的に変更するよう求めた。
チュニジア沿岸警備隊が、チュニジアのスファックス郡ジェベニアナで救助船から移民を下船させるのを手伝っている。 (出典:ロイター) |
ルクセンブルクで開かれたEU外相会議で、イタリアのアントニオ・タヤーニ外相は、EUは6月27日にチュニジアに対する重要な援助協定に署名すると述べた。
この支援策は、アフリカ諸国が国際通貨基金(IMF)の救済条件の受け入れを拒否したことで、イタリアへの大量の移民流入が促進される可能性があるとの懸念の中で署名された。
「朗報は、6月27日にEUのオリヴェル・ヴァーリィ委員(近隣・拡大担当)が人身売買対策のためのチュニジア向け支援パッケージに関する合意に署名することだ」とタジャニ氏は述べ、支援パッケージが1億500万ユーロ以上の価値があることを期待していると述べた。
一方、EUのジョセップ・ボレル外務・安全保障政策上級代表は、チュニジアが移民を敬意を持って扱うことを条件に、EUはチュニジアに経済援助を送ると述べた。
「我々はチュニジアに援助を提供するが、彼らは移民の適切な扱いと人権の尊重の要求を尊重しなければならない」とボレル氏は強調した。
チュニジアはこれまで、国内の政治的、経済的不安定性が高まる中で移民を虐待していると批判され、IMFに救済を要請していた。しかし、チュニジアのカイス・サイード大統領は、この救済措置を受けるために必要な改革を拒否し、物議を醸している。
同日、欧州理事会(EC)の人権委員ドゥンジャ・ミヤトビッチ氏はイタリアへの実務訪問を終えて演説し、特に海上での救助やチュニジアやリビアなどの移民出身国との不法移民防止協定に関して、イタリア政府に「移民に対する政策を根本的に変える」よう求めた。
ミヤトヴィッチ氏は、ジョルジャ・メローニ首相率いる右派政権が今年初め、地中海中部で捜索救助活動を行う民間船舶に対して導入した新規則を例に挙げ、NGOが海上で人命救助を行う能力を事実上制限していると述べた。
一方、欧州委員会代表は、イタリアのランペドゥーサ島の人々と市長が移民に対して示した人間性を、すべての人々への模範として称賛した。欧州委員会の人権委員は、北アフリカとヨーロッパの間に位置するこの小さな島の人々が難民や移民に対して人道支援を続けているやり方は、模倣すべき例であると強調した。
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