オラフ・ショルツ首相は中国で習近平国家主席と会談し、ドイツと北京がウクライナにおける「公正な平和」の確立に貢献することを期待すると述べた。
「ウクライナ戦争は欧州の安全保障に悪影響を及ぼし、ドイツと中国の核心的利益に直接影響する」とショルツ外相は本日、北京の釣魚台国賓館で行われた習主席との会談で述べた。
ショルツ首相は、ドイツと中国が「ウクライナの公正な平和にさらに貢献できる方法」について協議することを期待すると述べた。キエフと西側諸国はしばしば「公正な平和」という概念に言及するが、これはロシアがウクライナで支配するすべての領土から軍隊を撤退させるという条件で戦闘を停止することを意味する。
中国メディアは、習主席が「増大するリスクと課題」に直面し、世界第2位と第3位の経済大国間の関係の重要性を強調したと述べたと報じた。
習主席は「両国は戦略的かつ長期的な観点から二国間関係を発展させ、世界に安定をもたらすために協力する必要がある」と述べた。
中国の習近平国家主席(右)は4月16日、北京でドイツのオラフ・ショルツ首相と会見した。写真:ロイター
習氏は「ウクライナ危機が制御不能になるのを防ぎ、平和を回復するための4つの原則」を概説した。国家主席は、各国は「平和と安定を維持し、利己的な利益の追求を控える」、「状況を鎮静化し、火に油を注がない」ことに重点を置く必要があると強調した。
習主席は「世界経済への悪影響を軽減することを目指しつつ、平和回復のための条件を整え、緊張のさらなる高まりを控える必要がある」と付け加えた。
ドイツのオラフ・ショルツ首相は4月14日に中国に到着した。首相就任以来2度目の中国訪問となった。彼は大臣や多くのビジネスリーダーを含む大規模な代表団とともに旅行した。中国はドイツ最大の貿易相手国である。
ロシアは両首脳の会談やショルツ氏の期待についてコメントしていない。
ウクライナ紛争勃発後の西側諸国からの圧力にもかかわらず、中国はロシアの緊密なパートナーである。
ウクライナは、領土保全の回復、ロシアによるウクライナからの全ての軍の撤退、核の安全の確保、全ての捕虜の解放などの要求を含むキエフの10項目の和平案を支持するよう中国を説得しようと努めてきた。
中国は昨年、ウクライナ紛争について12項目の和平案を提示したが、両国間の停戦は含まれていたものの、ロシアが支配する地域から軍を撤退させることは要求されていなかった。
ゼレンスキー大統領が2022年11月にウクライナの10項目の和平案を提示して以来、中国の代表団は同案を議論する4回の会議のうち1回にしか参加していない。
ドゥック・チュン氏( AFP通信)
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