チリ当局は、南米チリで数万ヘクタールを焼失した「前例のない」山火事により少なくとも46人が死亡したと発表した。
チリのガブリエル・ボリッチ大統領は2月3日、森林火災のため同国の中部と南部に非常事態を宣言した。ボリック氏は「火災で40人が死亡し、火傷で6人が死亡した。この数字は今後さらに増えると予想される」と述べた。 「政府は人々が立ち直れるよう支援する」
カロリナ・トハ内務大臣によれば、2月3日時点で国内92件の森林火災が発生し、約4万3000ヘクタールが焼失した。消防士らは40件の火災を鎮圧し、さらに29件の消火に努めている。
チリ国立林業局によれば、バルパライソ地方だけで数千ヘクタールの土地が焼失した。 「私たちはバルパライソでこれまでに見たことのないような災害と深刻な状況に直面している」とチリ中部のビニャ・デル・マル市のマカレナ・リパモンティ市長は語った。
2月2日、チリ中部のビニャ・デル・マル市は山火事の煙に覆われた。写真: AFP
チリ当局は、緊急物資、特に燃料が被災地に届くよう、2月3日に夜間外出禁止令を発令した。避難命令も発令されているが、何人が安全な場所に避難しなければならないかは不明だ。
イボンヌ・グスマンさん(63)と母親は、ビニャ・デル・マルに隣接するキルプエ市から避難した後、道路で立ち往生した。「こんなことは見たことがありません」とグスマンさんは語った。 「家を出たのに前に進めないのは心配だ」
「恐ろしい光景だった」とエル・オリバールの町で家を失ったロドリゴ・プルガーさんは語った。 「隣人を助けようとしました。背後の家が燃えていました。空からは灰が雨のように降り注いでいました。」
この山火事は、エルニーニョ現象により南米南部が熱波と干ばつに見舞われている最中に発生した。専門家は、地球温暖化により猛暑や火災の危険性が高まると警告している。
チリとコロンビアは気温上昇に悩まされており、熱波はパラグアイとブラジルにも襲来する恐れがある。アルゼンチンでは、消防士たちが1月25日以来ロス・アレルセス国立公園で3,000ヘクタール以上を焼失した火災の消火に取り組んでいる。
グエン・ティエン氏( AFP通信による)
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