韓国と日本の当局者は、衛星が軌道に乗ったかどうかはすぐには確認できないと述べた。国防総省の報道官サブリナ・シン氏も、米軍は発射が成功したかどうかをまだ評価中だと述べた。
これまでとは異なり、万里京1号偵察衛星を搭載したロケットの打ち上げは2023年11月21日深夜近くに行われた。写真:朝鮮中央通信
北朝鮮の国営通信社である朝鮮中央通信は、万里京1号衛星が火曜現地時間午後10時42分に西海衛星発射場から千里馬1号ロケットによって打ち上げられ、午後10時54分に軌道に乗ったと伝えた。 KCNAは北朝鮮の国家航空宇宙技術局の発言を引用した。
韓国は北朝鮮の発表に対し、両国間の軍事境界線付近の偵察・監視活動を再開するという2018年の南北合意の一部を停止する措置を取ると表明した。
米国家安全保障会議の報道官エイドリアン・ワトソン氏は、この発射を「緊張の高まりであり、地域内外の安全保障状況を不安定化するリスクだ」と呼んだ。
北朝鮮は、今年初めの2度の打ち上げ失敗に続き、11月22日から12月1日の間に衛星を打ち上げる計画であることを日本に以前に伝えていた。
KCNAは、金正恩氏がこの打ち上げを自ら視察したと伝えた。この打ち上げは、韓国が米国企業スペースXが運用するファルコン9ロケットで同国初の偵察衛星を宇宙に打ち上げる予定のわずか1週間前に行われた。
また、朝鮮中央通信によると、北朝鮮の宇宙機関は近い将来、さらに多くの偵察衛星を送り込み、韓国や北朝鮮軍にとって関心のある他の地域を監視する能力を継続的に確保する予定だという。
朝鮮中央通信は「偵察衛星の打ち上げは、自衛能力を強化するための朝鮮民主主義人民共和国の正当な権利である」と述べ、この打ち上げは敵の「危険な軍事行動」に対する国の軍事的備えを強化するだろうと付け加えた。
2023年11月21日、沖縄県の住民に屋内に留まるよう求める「Jアラート」と呼ばれる警報がテレビ画面に表示された。写真:ロイター
韓国軍は、ミサイルは偵察衛星を搭載しており、朝鮮半島の南に発射されたと発表した。一方、日本政府は沖縄の住民に対し、建物の中や地下に避難するよう要請した。その後、ミサイルは沖縄上空を太平洋に向かって飛行したとみられ、緊急警報は解除されたと発表された。
岸田文雄首相は首相官邸に到着後、記者団に対し短い発言を行い、北朝鮮のミサイル発射は国連安全保障理事会決議に違反し、日本国民の安全に対する脅威であると改めて強調した。
これに先立ち、岸田外相は同日、イージス艦やPAC-3防空ミサイルを含む日本の防衛システムは、起こり得るあらゆる「不測の事態」に備えられていると述べた。
しかし、日本はミサイルを破壊する計画はない、と海上保安庁は防衛省からの情報を引用して述べた。韓国軍は、発射を監視し、データを共有するため、発射前に日本、米国とともにイージス艦を派遣する調整を行ったと発表した。
ホアン・アン(朝鮮中央通信、ロイター、聯合ニュースによる)
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