エルドアン氏は日曜の投票で49.5%の得票率を獲得した。もし彼が最低50.1%の過半数を獲得していたら、彼は即座に選出され、2回目の投票は必要なかっただろう。彼の主な対立候補である6党野党連合の候補者ケマル・キリクダログル氏は、45%の票を獲得した。
トルコの大統領タイイップ・エルドアン氏のポスターの前を人々が歩いている。写真: DPA
投資家たちは、69歳のエルドアン大統領が今後5年間の任期で引き続き国を率い、型破りな経済政策を続けるだろうと予想している。
同じく日曜に行われた議会選挙では、エルドアン大統領の公正発展党(AKP)と同盟関係にある民族主義・イスラム主義政党を含む人民同盟が、新議会の600議席のうち322議席を獲得した。
エルドアン大統領は、トルコが効果的な政府を築くためには議会と大統領の調和が必要だと述べた。 「行政と立法府の調和は我が国の発展に役立つだろう」と彼はインタビューで語った。
投票結果によると、トルコ南東部で2月に発生した地震で壊滅的な被害を受けた11州のうち10州でAKPが勝利した。アナリストらは、この結果はエルドアン大統領の都市再建の約束が有権者の安心感を得ることに成功したことを示していると述べている。
一方、エルドアン大統領のライバルであるキリクダログル氏は、前向きな展開を生み出そうと努めてきた。キリチダログル氏は、過去20年間のように第1回投票で勝利できなかったエルドアン大統領について、「国民が変化を望んでいるというシグナルが投票結果から出ている」と述べた。
しかし、彼の支持者の多くは、キリチダログル氏が第2回投票で勝利する可能性についても懐疑的だ。74歳のキリチダログル氏は、エルドアン大統領が金利引き下げに固執し、トルコリラが下落しインフレが急上昇する中、若い有権者に対し生活費の危機について考えるよう呼びかけている。
この選挙は米国、欧州、近隣諸国から注目されている。エルドアン大統領はロシアとの関係も強化し、トルコと米国の伝統的な同盟関係に緊張をもたらしている。
以前の世論調査ではエルドアン氏がキリチダログル氏に遅れをとっていたが、日曜の結果は予想を上回った。
キリチダログル氏と彼の連立政権は、議会制の政府を復活させ、エルドアン氏が推進した強力な大統領制を廃止したいと考えている。
クオック・ティエン(ロイター通信による)
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