フィンランドとロシアの国境があと1か月閉鎖されたままになるかとの質問に対し、フィンランドのサリ・エッサヤ農林相は「国境は閉鎖されたままになる」と答えた。
フィンランドとロシアの間のヴァーリマー国境検問所に通じる道路が閉鎖されている。写真:ロイター
フィンランドは、難民申請者の急増を防ぐため、2023年後半から2024年1月14日までロシアとの国境を閉鎖することを決定した。
フィンランド国境警備隊によると、11月にケニア、モロッコ、パキスタン、ソマリア、シリア、イエメンなどの中東およびアフリカ諸国からの亡命希望者約900人がロシアからフィンランドに入国した。これはフィンランドの国家安全保障にとって課題となっている。
一方、ロシア側では、フィンランド外務省報道官マリア・ザハロワ氏が、ロシアとの国境を閉鎖したのはフィンランドの一方的な行動だと述べた。ロシアは、フィンランドがロシアとの国境を閉鎖したことに抗議し、検問所の閉鎖についてモスクワ駐在のフィンランド大使に抗議文を送り、ヘルシンキはロシア人だけでなくフィンランド人の権利と利益を侵害したと述べた。
フィンランドとロシアの間の緊張は、フィンランドが北大西洋条約機構(NATO)同盟の31番目の加盟国となった昨年4月以来高まっている。 NATOに加盟後、フィンランドの国境はNATOの共通国境となり、NATO諸国とロシアの国境は2倍になった。
ゴック・アン(ロイター通信、TASS通信)
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