フランスのエマニュエル・マクロン大統領は6月11日、来たるフランス議会選挙の「結果にかかわらず」辞任するつもりはないと述べた。
これに先立ち、マクロン氏は6月9日に予想外に早期選挙を呼びかけた。これは欧州議会選挙で極右の国民連合(NR)党が大勝したことを受けた措置とみられている。極右の台頭により、中道政権への圧力が高まっている。
「憲法を書いたのは国民議会ではないし、その精神も国民議会ではない」とマクロン氏はフランスのフィガロ誌のインタビューで語った。 「結果にかかわらず、制度は明確であり、大統領の立場も明確だ。」
これは、極右政治家マリーヌ・ル・ペン氏の国民党が今月下旬の議会選挙で勝利し、マクロン氏に辞任を迫った場合に辞任する用意があるかと問われたマクロン氏の答えだ。
この質問には、6月11日早朝から、マクロン大統領が辞任を検討しているという噂が流れ始めたが、エリゼ宮(フランス大統領府)はこれを否定した。
マクロン氏は辞任の可能性を否定しただけでなく、選挙運動に直接関与すると述べ、欧州議会選挙でNR党が達成した結果が、投票制度の異なるフランス国民議会選挙でも繰り返されると想定しないよう警告した。
フランスでは6月30日に議会選挙の第1回投票が行われ、第2回投票は7月7日に行われる。
フランスのエマニュエル・マクロン大統領はガブリエル・アタル首相の辞任申し出を拒否した。マクロン氏は、アタル首相が選挙運動を指揮する「最適な人物」だと述べた。アタル氏は以前、2024年6月10日に辞任の意向を表明していた。写真:テレグラフ
「政治はダイナミックだ。私は世論調査を一度も信じたことがない。私の決断は新たな時代の幕開けとなる。新たな選挙戦が始まり、欧州議会選挙の結果に基づいて各選挙区の得票率を見極めるべきだ」とマクロン氏は付け加えた。
マクロン大統領は、当初6月11日に予定されていた記者会見を6月12日にパリのホテルで開き、選挙活動を開始する予定だ。
また別の動きとして、フランスの伝統的政党である共和党の党首エリック・シオッティ氏は6月11日、早期の議会選挙でルペン氏の極右政党との連携を支持すると述べた。
この発表は、フランスの現代政治史上、伝統的な政党の党首が極右政党との連立政権を支持した初めてのことであったため、自身の党内では危機、政府の怒りを引き起こした。
「我々は自分たちらしさを保ちつつ同盟を結ぶ必要がある…RNとその候補者たちとの同盟だ」とチオッティ氏はTF1テレビに語り、マクロン氏と2度対決した大統領候補のルペン氏とRN党首のジョーダン・バルデラ氏と協議を行ったと付け加えた。
フランスのくすぶる政治危機、極右勢力の台頭、早期選挙実施の決定はいずれも市場を不安定にしており、信用機関や専門家は、政情不安とNRの勝利の可能性が、憂慮すべき公的債務の削減に向けたフランスの努力を損なうだろうと警告している。
ミン・ドゥック(ポリティコEU、AFP/France24による)
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出典: https://www.nguoiduatin.vn/ong-macron-loai-tru-viec-tu-chuc-bat-ke-ket-qua-cua-cuoc-bau-cu-phap-a667940.html
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