ドナルド・トランプ前米大統領(写真:ロイター)。
ロイター通信は関係筋の話として、ここ数週間、日本はドナルド・トランプ前米大統領がアイオワ州とニューハンプシャー州の予備選で連続勝利したことを受けて、トランプ前米大統領に近い人々への働きかけを強化していると報じた。
日本の取り組みとしては、トランプ大統領との会談をセッティングするために与党幹部を派遣したり、トランプ大統領と関係の深い組織や元米政府高官との面会を求め外交官を派遣したりすることなどが挙げられる。
名前を明かさない日本政府関係者3人は、先月、元副総理で現在は与党自民党員である麻生太郎氏がトランプ大統領と会うために米国を訪れたが、失敗に終わったと述べた。
山田繁雄駐米日本大使に与えられた非常に明確な使命は、トランプ氏の選挙陣営と連携を取ることだ。
この情報について、ワシントンの日本大使館および麻生氏の事務所はコメントしていない。
トランプ政権下で駐日大使を務めたビル・ハガティ上院議員は、トランプ氏が再選されれば政権内で重要な役割を果たすと予想されている。今年初め、上院議員は数人の日本の政府関係者と会談した。
トランプ大統領の下で安全保障担当補佐官を務めたロバート・オブライエン氏も最近、日本の当局者と接触したと言われている。
一方、かつては日本に強い関心を示していたマイク・ペンス前米国副大統領、マイク・ポンペオ前国務長官、ジェームズ・マティス前国防長官らがもはやトランプ大統領の「同盟者」ではなくなったため、トランプ大統領の側近に働きかけようとする日本の取り組みはより複雑になっている。
77歳のトランプ氏は現在、米国共和党の有力大統領候補だ。一部の国は、トランプ氏が今年後半の選挙後にホワイトハウスに復帰する可能性に備えて準備を始めていると言われている。
トランプ氏が再選された場合、日本が最も懸念するのは中国と安全保障や貿易協定を結ぶかもしれないということだ。
日本の当局者は、前ホワイトハウス長官の計画を予測することはできないと述べているが、彼らの懸念は2017年から2021年の任期中の同長官の行動と発言に起因している。
彼らは、トランプ大統領が北京との合意に達するために台湾への支援を縮小する可能性があると懸念している。彼らはまた、トランプ大統領が日本にとって不利な保護貿易措置を課し、日本に米軍駐留の費用を負担させるのではないかと懸念している。
日本外務省は、米国大統領選挙の動向を注視しているとし、日米同盟への米国のコミットメントを改めて表明した。
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