この投票は、人口8500万人のNATO加盟国トルコの指導者が誰になるかだけでなく、国の統治方法、経済、生活費の危機、将来の外交政策の方向性も決定することになる。
選挙の候補者の一人、トルコのエルドアン大統領。写真:ロイター
これは現職大統領のタイイップ・エルドアン氏と、その最大のライバルで野党6党連合の党首であるケマル・クルチダログル氏との対決となる。
世論調査ではキリクダログル氏がわずかにリードしている。しかし、どちらの候補者も50%以上の票を獲得できなかった場合は、5月28日に決選投票が行われる。
この選挙は、トルコ南東部の地震で5万人以上が死亡してから3か月後に行われた。被害を受けた州の多くの人々は政府の対応の遅さに怒りを表明している。しかし、この事件が有権者の決定に影響を与える可能性があるという証拠はない。
有権者は新たな議会も選出するが、エルドアン大統領の公正発展党(AKP)と民族主義政党MHP、キリチダログル大統領の国民連合からなる人民同盟の間で激しい争いとなる。
投票所は現地時間午前8時に開き、午後5時に閉まる。トルコの選挙法では、午後9時まで開票の進行状況を公表することは禁じられている。
有権者の15~20%を占めるクルド人有権者が今回の投票で重要な役割を果たすことになるだろう。親クルド派の人民民主党(HDP)は野党連合には参加していないが、エルドアン大統領の政策に長年にわたり反対してきた。
トルコ国民がエルドアン氏を選び続けないとすれば、それは2022年10月までにインフレ率が85%に達し、リラが崩壊し、繁栄、平等、国民の基本的ニーズを満たす能力が低下すると国民が見ているからだろう。
74歳の元公務員であるキリクダログル氏は、当選すれば正統的な経済政策に戻ると約束している。彼はまた、国を議会制政治に戻すよう努めると約束した。彼はまた、司法の独立を回復すると約束した。
ホアン・ナム(ロイター通信による)
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