ロシア国防省は4月5日、キエフがモスクワの石油・ガス産業施設を標的にしたことへの報復として、同国軍が過去1週間にウクライナに対して39回の集団攻撃を実施したと発表した。
ウクライナとロシアの紛争の中、3月22日、ウクライナのドニプロにあるドニプロ水力発電所から煙と炎が上がっている。 (出典:AP通信) |
同省によると、集団攻撃は高精度長距離兵器と無人航空機(UAV)を地上と空中で使用して実行され、主な標的はウクライナのエネルギー産業施設、軍産複合体の企業、防空システム、兵器庫、燃料庫、キエフと外国人傭兵の配備拠点だった。
ロシア国防省も、空爆の目的は達成され、指定された標的はすべて攻撃されたと発表した。
同日、ウクラインスカ・プラウダ紙はウクライナ保安庁の情報筋を引用し、同国軍がロシア南西部のモロゾフスク空港を無人機で攻撃し、戦闘機6機を破壊したと報じた。
攻撃当時、ロシアがウクライナとの紛争で使用したSu-34攻撃機とSu-27戦闘機はともにモロゾフスク空港に駐留していた。
また、別の動きとして、同日4月5日、ウクライナのデニス・シュミハリ首相は、キエフが欧州連合(EU)にロシア連邦への航空輸送の禁止を要請し、モスクワに「物流上の問題」が生じていると述べた。
「ロシアの企業やロシア人観光客がEUの空を自由に利用できないようにするのが我々の考えだ」とシュミハリ首相は記者団に語った。 「EUの空域はロシア空軍に対して閉鎖されているが、我々はパートナーとロシアとの間のあらゆる飛行の通過禁止について協議している。」
ウクライナ政府首脳は、そのような措置は「モスクワにとって物流上の問題を引き起こし、コストを増大させる可能性がある」と述べた。
また4月5日、リトアニアのイングリダ・シモニーテ首相は、同国がウクライナに約3,000機の戦闘用無人航空機を提供し、キエフに兵士のためのリハビリセンター3カ所の設立を支援すると発表した。
シモニーテ首相は、首都ビリニュスでウクライナのデニス・シュミハル首相と共同記者会見し、ロシアと紛争中の東欧諸国に供給するため、リトアニアが国産無人航空機約3,000機、総額200万ユーロを購入する予定であり、今年中に納入を開始する可能性があると確認した。
さらに、ビリニュスはキエフがリヴィウ、ドニプロ、ジトーミルの各都市にウクライナ兵士のためのリハビリセンターを設立するのを支援する予定だ。
さらにシモニーテ氏は、キエフが北大西洋条約機構(NATO)に加盟する必要があると強調しつつ、EUに対し「できるだけ早く」ウクライナの加盟交渉を開始するよう求めた。
ウクライナのシュミハリ首相はバルト諸国を歴訪中だ。彼は以前エストニアとラトビアを訪問した。
2022年2月にウクライナで紛争が勃発して以来、ヴィリニュスはキエフに対し、国内総生産(GDP)の1.54%に相当する10億ユーロ以上の援助を提供してきた。
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