メキシコ当局は、米軍の兵器が国境を越えて密輸され、麻薬組織の手に渡っていることを発見したと発表した。
「メキシコ国防省は、同国軍向けの武器がメキシコに密輸されているとして米国側に警告した」とアリシア・バルセナ外相は1月22日の記者会見で述べた。「この件の調査は早急に必要だ」
バルセナ氏は、メキシコに密輸されている米軍兵器についてこれ以上の詳細は明らかにしなかったが、国境を越えた武器の密輸は、1月19日のワシントン訪問中に両国の当局者が協議した問題の一つだと述べた。
メキシコ軍は2023年6月、2018年後半以降、麻薬カルテルから自動機関銃221丁、擲弾発射器6丁、対戦車砲数十丁を押収したと発表した。これにはハリスコ・ニュージェネレーション・カルテルから押収した対戦車砲5丁、シナロア・カルテルから押収した対戦車砲4丁、その他のギャングから押収した対戦車砲3丁が含まれている。
2018年3月、ティファナのモレロス2軍管区本部で、メキシコ治安部隊が押収した銃器が破壊される準備が整えられている。写真: AFP
メキシコの麻薬組織はソーシャルメディア上で繰り返し米軍の兵器を披露している。これらの兵器は、自家製装甲車や爆弾投下ドローンを使用する麻薬カルテルと対峙するメキシコの軍隊、警察、国家警備隊にとって特に脅威となる。
メキシコ当局によれば、毎年50万個以上の武器が米国から同国に密輸されている。メキシコは長年、米国の銃規制の緩さが麻薬組織による武器入手を助長していると非難してきた。メキシコ政府は米国の裁判所に同国の防衛産業を標的とした2件の訴訟を起こした。
ケン・サラザール駐メキシコ米国大使は1月22日、国境を越えて輸送される武器の量を削減することがジョー・バイデン大統領の最優先事項であると明言した。 「メキシコで暴力を引き起こしている武器の70%が米国から来ていることはわかっている」とサラザール氏は語った。
グエン・ティエン氏( AFP通信による)
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