ニジェールでは軍事政権によるいくつかの前向きな動きが見られる。
ニジェールの軍によって任命された首相アリ・マハマン・ラミネ・ゼイン氏は、同国がすぐにECOWASと合意に達することを期待している。 (出典:AFP) |
9月4日、ニジェールの国営通信社ANPは、7月に飛行禁止令を発令してから約1か月後、同国が空域を再開したと報じた。
「ニジェール共和国の空域は、すべての国内および国際商業便に再開されました」とニジェール運輸省の広報担当者は述べた。
しかし、ニジェールの空域はすべての軍用飛行に対して閉鎖されたままであり、その他の飛行には関係当局の許可が必要である。
これまで、7月26日のクーデター後、クーデター勢力の指導者らはニジェールの空域を閉鎖し、8月2日に一時的に再開していた。しかし、4日後、地域諸国が民政回復のために軍事介入すると脅したため、決定は覆された。
また9月4日、軍事政権によって任命されたニジェールの首相、アリ・マハマン・ラミネ・ゼイン氏は、西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)との合意に希望があると述べた。
首都ニアメで演説したゼイン氏は「我々はECOWASとの連絡を止めておらず、引き続き連絡を取り続けている」と述べた。我々は今後数日中に合意に達することを大いに期待している。」
ECOWASは以前、モハメド・バズーム大統領が打倒された後、ニジェールに制裁を課した。この地域機構はまた、交渉プロセスで民政回復が失敗した場合には軍事介入をちらつかせる用意もある。
ゼイネ氏は「フランス軍の迅速な撤退を可能にするための交渉が進行中である」と述べ、ニジェールは「多くの共通点を持つ国との協力関係を維持したい」とも明言した。
クーデター後、ニジェールと、かつての宗主国であり、ジハード主義反政府勢力との戦いにおける同盟国であるフランスとの間の緊張が高まった。
フランスは民主的に選出された指導者の側に立ち、クーデターを認めず、軍事協定の破棄の発表や軍事政権からの大使追放の脅迫を無視した。
フランスは現在、サヘル地域に約1,500人の兵士を派遣しており、その多くは首都ニアメ近郊の空軍基地に配備されている。
クーデター直後、クーデター支持派の市民連合の呼びかけに応じて、数万人が週末に基地の外に集結し、基地の立ち退きを要求した。
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