タイムズ・オブ・イスラエルによると、ソーシャルネットワークX(旧ツイッター)に、レバノンのヒズボラによるものとみられるロケット弾攻撃により、イスラエル北部にあるイスラエル国防軍(IDF)のビラニット基地が大きな被害を受けたことを示す動画が掲載された。
ヒズボラのミサイル攻撃により甚大な被害を受けたイスラエルのビラニット基地のビデオ。 (出典: X/manniefabian)
イスラエル国防軍は11月20日、ビラニト基地がミサイル攻撃を受けて火災に見舞われたことを確認したが、攻撃による死傷者は出なかった。
タイムズ・オブ・イスラエルは、北部の町キルヤト・シュモナ、マナラ、マルガリオットでもサイレンが鳴ったと付け加えた。死傷者や被害についての報告は今のところない。ミサイル防衛迎撃ミサイルが原因と思われる爆発があったとの報告があった。
同日、イスラエルのヨアブ・ギャラント国防相は、ヒズボラ軍がイスラエル領土への攻撃を強めており、軍はガザ地区のハマス軍に対して地上攻撃を行っていると述べた。
「ハマスとの戦争が始まって以来、ヒズボラはイスラエルの標的に1000発以上の砲弾を発射した。しかし、彼らの損害はもっとひどい。我々は彼らの砲兵部隊とロケット弾部隊を撃退し、軍事施設や標的を攻撃している。ヒズボラは毎日大きな代償を払っている」とギャラント氏は語った。
レバノンメディアは11月18日、イスラエルの無人機がナバティエ県のアルミニウム採掘工場にミサイル2発を発射し、施設で大規模な火災が発生したと非難した。
イスラエル空軍がレバノン奥地の経済施設を空爆したのは、2006年夏のイスラエルとヒズボラ間の血なまぐさい戦争以来初めてであり、イスラエルとヒズボラ間の40日間に及ぶ紛争の新たな憂慮すべき激化を示している。
両者の砲撃戦は10月8日に始まり、主にイスラエルとレバノンの国境沿いの軍事目標に集中した。
ガザでの戦闘やレバノン国境でのヒズボラとの衝突に加え、イスラエルはイエメンのフーシ派勢力とも対立している。
フーシ派は11月19日、紅海南部でイスラエル関連の貨物船を拿捕し、イエメンの港に連行したと発表した。
イスラエルは、フーシ派が拿捕した貨物船は英国と日本が運航していたことを確認し、この事件は国際海上安全保障に影響を及ぼす「テロ行為」であると警告した。
フーシ派は、部隊に拘束されている船には20人以上の乗組員が乗っていたと述べた。一方、イスラエル側は乗組員は25人だったと発表した。
フーシ派の今回の動きは、同派がイスラエルの現在の攻撃に対してガザの人々と共に立つと宣言したことを受けてのものだ。
ホア・ヴー(出典:イスラエル・タイムズ、ロイター)
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