5月31日の投票後のケビン・マッカーシー米下院議長
ロイター通信によると、共和党が多数を占める下院は314対117の投票でこの法案を可決した。この法案は今後、米上院に送られ、上院はこれを可決し、ジョー・バイデン大統領に送付して法案として発効させる必要がある。この日には米連邦政府の請求書支払い資金が枯渇すると予想される。
バイデン大統領は採決後、「この合意はアメリカ国民とアメリカ経済にとって朗報だ。上院ができるだけ早くこの合意を可決し、私が署名して法律として成立させるよう要請する」と述べた。
この法案はバイデン氏とケビン・マッカーシー下院議長の妥協案だが、共和党議員71人の反対に直面した。反対票の数がこれだけあれば通常は党派的法案を阻止するのに十分だが、下院民主党議員165人がこの法案を支持し、賛成票を投じた共和党議員149人を大きく上回った。
共和党は222対213の僅差で米国下院を支配している。
この法案は、米国連邦政府の借入限度額を2025年1月1日まで停止(実質的には一時的に解除)するものである。このタイムラインにより、バイデン氏と議会は、この政治的にリスクの高い問題を2024年11月の米国大統領選挙後まで保留することができる。
この法案はまた、今後2年間の米国政府支出を一部制限し、一部のエネルギープロジェクトの許可を迅速化し、未使用の新型コロナウイルス対策資金を回収し、食糧支援プログラムの就労要件を他の受給者にも拡大する。
共和党の強硬派は、さらなる支出削減とより厳しい改革を求めている。
米国上院では、両党の指導者が今週末までに法案を可決したいと述べた。しかし、共和党が提案した修正案の一部に対する採決が遅れる可能性は、事態を複雑にする可能性がある。
「下院に何も持ち帰ることはできない。それだけだ。デフォルトを防がなければならない」と、上院多数党院内総務のチャック・シューマー氏は5月31日、記者団に語り、修正案を受け入れない意向を示唆した。
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