インドの気象予報士らは、ベンガル語で「災害」を意味するサイクロン「ビパルジョイ」が西部グジャラート州を通過する際に家屋を破壊し、電線を切断する恐れがあると警告した。
サイクロン「ビパルジョイ」がインドとパキスタンの海岸を襲い、空は灰色。写真:ロイター
インド気象局(IMD)は速報で、嵐が風速125キロ、最大突風速140キロを伴って木曜日の現地時間午後6時30分に沿岸に上陸したと発表した。
台風の目が海岸を通過するまで、現在の強さが深夜まで続き、高さ2メートルの高潮が低地を壊滅させると予想されている。
「サイクロンを体験するのは初めてです。これは自然現象です。抗うことはできません」と、小さな家に8歳から15歳までの3人の息子を育てるバイさんは語った。
木曜日の午後、数時間にわたる雨の後、低地の道路が冠水し始めた。強風により水たまりが巻き上げられ、灰色の霧で視界が悪くなった。
被災地域ではほぼ全ての店舗が閉店した。インドの気象学者は、農作物やインフラの破壊を含む「広範囲にわたる被害」が発生する可能性があると警告している。
グジャラート州政府は、9万4000人が沿岸部や低地から避難所へ避難したと発表した。パキスタンのシェリー・レーマン気候変動相は、「パキスタンがこれまで経験したことのないようなサイクロン」により、同国南東部の沿岸地域から約8万2000人が避難したと述べた。
被災地の多くは昨年の壊滅的なモンスーン洪水でも浸水し、パキスタンの3分の1が水没し、200万戸の家屋が被害を受け、1,700人以上が死亡した。 「これらはすべて気候変動の結果だ」とレーマン氏は記者団に語った。
サイクロンによる暴風雨は、数千万人が暮らす北インド洋沿岸地域にとって、頻繁に発生し、死者を出す脅威となっている。科学者たちは、気候変動により世界が温暖化するにつれ、ハリケーンがより強力になっていると警告している。
ブイ・フイ(AFP、CNA、ロイター通信による)
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