ロシアのラブロフ外相は、西側諸国がウクライナへのF-16戦闘機供給に同意するのは「火遊び」だと警告し、これを「容認できない緊張の高まり」と呼んだ。
ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相は、5月28日にソーシャルメディアに投稿されたロシアテレビのインタビューの抜粋で「これは火遊びであることに疑いの余地はない」と述べ、「米国、英国、EU諸国がロシアを弱体化させようと企んでいる」と批判した。
ラブロフ外相によれば、ウクライナにF-16戦闘機を移送するという西側諸国の計画は「容認できない緊張の高まり」である。
「西側にそれを理解する賢明な人々がいることを期待する」とラブロフ外相は強調した。
3月にモスクワで記者会見するロシアのセルゲイ・ラブロフ外相。写真:ロイター
ウクライナは何ヶ月も西側諸国に米国製のF-16のような最新鋭戦闘機の提供を求めてきた。ウクライナ国防省は、戦場でロシア軍を撃退するには48機のF-16戦闘機が必要だと考えている。
ロイド・オースティン米国防長官は5月25日、ウクライナのパイロットにF16戦闘機の操縦訓練を行う計画の策定でデンマークとオランダが「主導権を握ることを決定した」と述べ、他の数カ国も支援を約束した。マーク・ミリー米統合参謀本部議長によれば、各国はウクライナに10機のF-16戦闘機を移送することができ、これには約20億ドルの費用がかかるという。
F-16多用途戦闘機は1970年代にジェネラル・ダイナミクス社によって開発され、米国とその多くの同盟国によって使用されている。 F-16は機種によって価格が異なり、1機あたり約3,000万~3,500万ドルだが、注文数、経済状況、 政治状況、その他の要因に応じて顧客の支払額は増減する可能性がある。
ホワイトハウス当局者は5月20日、ジョー・バイデン大統領がパイロットの訓練とウクライナへのF-16戦闘機の移送において同盟国およびパートナー国を支援することを約束したと述べた。この取り組みに参加する国々の連合は「戦闘機の納入時期、数、供給元を決定する」。
同盟国は米国製の武器や軍事装備を第三国に再輸出するためにワシントンの承認を必要とするため、この決定は特に重要だと考えられている。
ウクライナの戦争の状況。グラフィック: WP
フエン・レー氏( AFP通信、タス通信による)
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