ロシア、ウクライナのATACMS攻撃を警告

（CLO）ロシアは、ウクライナがロシア領土攻撃に米国製の長距離ATACMSミサイルを使用したことは、モスクワに対する「西側諸国の戦争の新たな段階」を示すものだと述べ、「相応の対応」をすると誓った。

ロシア国防省は11月19日、ウクライナがブリャンスク国境地域にATACMSミサイル6発を発射したと発表した。ロシアの防空システムはミサイル5発を迎撃し、残りの1発が被害を与えた。この攻撃は、米国がウクライナに対し、ロシア領内の標的を攻撃するためにこの種のミサイルを使用することを正式に承認した後に発生した。

ブラジルでのG20サミットに出席したロシアのセルゲイ・ラブロフ外相。写真：TASS

ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相は、ブラジルで開催されたG20サミットでこの動きを批判し、「これは緊張の高まりを示す明確なシグナルだ。我々はこれを戦争の新たな段階と捉え、それに応じた対応を取る」と述べた。同氏はまた、米国がミサイル運用のためにウクライナに技術支援を提供していると非難した。

ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、同国が米国からATACMSミサイルを受領し、長距離攻撃能力の強化に向けてパートナー諸国と調整していることを確認した。ゼレンスキー氏は、ウクライナは自国の領土を守るためにあらゆる武器を使うと断言した。

ウクライナと米国の複数の匿名当局者も、ブリャンスクの攻撃にATACMSミサイルが使用されたと明らかにしたが、ウクライナ軍はこの情報を公表しなかった。

ロシアのウラジーミル・プーチン大統領はつい最近、核兵器使用の敷居を下げる法令に署名し、モスクワが通常攻撃に直面しても核兵器で対応できるようにした。

クレムリンの報道官ドミトリー・ペスコフ氏は、「新たな原則により、ロシアまたはベラルーシの主権と領土保全が深刻に脅かされた場合、ロシアは核兵器で対抗することが可能になる」と断言した。これまで、2020年の教義では、ロシアが存亡の危機に直面した場合の核兵器の使用についてのみ言及されていた。

ラブロフ外相は西側諸国に対し、この大統領令を注意深く読むよう求め、米国、英国、フランスによるウクライナへの長距離兵器の供給は戦争への直接的な関与とみなされると警告した。

米国とその西側同盟国はロシアの核政策の変更を強く非難した。米国務省報道官のマシュー・ミラー氏は、ロシアが「挑発的な核言語」を使って他国を「威嚇し、強制しようとしている」と述べた。欧州連合（EU）もロシアが核兵器で「危険な賭けに出た」と批判した。

カオ・フォン（TASS、AP通信、アルジャジーラ）

出典: https://www.congluan.vn/nga-canh-bao-ve-giai-doan-moi-cua-chien-tranh-post322077.html