米海軍カール・ビンソン級と米海軍セオドア・ルーズベルト級の航空母艦打撃群が1月にフィリピン海で演習を実施。
サウスチャイナ・モーニング・ポスト紙は2月14日、アナリストの話として、米国は今年、同地域での中国と朝鮮民主主義人民共和国による軍事活動の活発化に対する抑止力として、保有する空母のほぼ半数を西太平洋に配備する可能性が高いと報じた。
現在、西太平洋では3隻の航空母艦が運用されており、さらに2隻が就役予定である。米海軍の11隻の航空母艦のうち5隻が同時にこの地域で活動するのは今回が初めてとなる見込みだ。
米海軍協会によると、航空母艦エイブラハム・リンカーンはカリフォルニア州サンディエゴの母港を出港し、西太平洋へ向かっている。
米空母ジョージ・ワシントンも、ワシントン州(米国)で整備のため日本の横須賀港を出港する米空母ロナルド・レーガンの代替としてこの地域に配備される予定である。
ジョージ・ワシントンは日本に配備された最初の原子力空母であり、2008年から2015年まで運用され、その後、2基の原子炉の中間燃料交換、修理、アップグレード、近代化のためロナルド・レーガンに置き換えられた。
さらに、グアムとハワイを拠点とする2隻の航空母艦「カール・ビンソン」と「セオドア・ルーズベルト」は、それぞれ4月と7月まで西太平洋に留まる予定だ。
先月、米空母カール・ビンソンと米空母セオドア・ルーズベルトの打撃群はフィリピン海で日本と共同訓練を実施した。米海軍第7艦隊によれば、この演習は「海上協調作戦と即応性を強化する」ことを目的としている。
また1月には、北朝鮮が中距離弾道ミサイルを発射したことを受けて、米海軍の駆逐艦カール・ビンソンが東シナ海で韓国、日本と共同で訓練を実施した。
戦略国際問題研究所(米国)の専門家ブライアン・ハート氏によると、空母は米軍の最も具体的な資産であり、この地域に多くの空母を派遣することは敵国に対して非常に明確なシグナルを送ることになるという。
「ウクライナ戦争、中東紛争、紅海でのフーシ派の攻撃を受け、米軍はインド太平洋の優先地域に引き続き重点を置きながら、こうした状況に対処できるというシグナルを送りたいのだ」と同氏は述べた。
S・ラジャラトナム国際研究学院(シンガポール)の研究員コリン・コー氏は、この地域の緊張はまだ緩和されていないと指摘した。
「空母の配備増加や日本などの緊密な同盟国との一連の軍事交流は、地域の同盟国やパートナーを安心させ、中国や北朝鮮などの敵国を抑止することを目的としているようだ」とコー氏は述べた。
[広告2]
ソースリンク
コメント (0)