米国は、ニジェールで7月に起きたクーデターを軍事クーデターと宣言し、同国への6億ドル以上の援助を削減することを決定した。
「米国が支援を再開するためには、ニジェール祖国防衛評議会(CNSP)が迅速かつ信頼できる期限内に民主主義の回復に努めなければならない」と米国務省報道官のマシュー・ミラー氏は10月10日、ニジェール軍司令官組織に言及して述べた。
ニジェールの大統領警護隊のモハメド・バズーム氏は7月26日に同氏を逮捕し、自宅で自宅軟禁した。警備隊司令官のアブドゥラハマネ・ティアニが軍事政権のトップに就任した。ニジェールもこの政策を推進するために新政府を樹立した。
米国、西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)、西側諸国はニジェールに対し、バズーム氏に権力を回復するよう求めてきたが、反応はない。
「過去2カ月間、ニジェールの憲法秩序を守るためにあらゆる選択肢を尽くしてきたため、我々は行動を起こさざるを得なかった」と米国政府高官は述べた。この当局者によれば、クーデター派は90~120日以内に文民政権を回復する必要があるが、「CNSPは明らかに規則に従うことを望んでいない」という。
米国務省報道官マシュー・ミラー氏(7月17日、ワシントン)写真: AFP
米国の法律に基づき、ワシントンはクーデターが起きたと公式に認められた国への援助を削減する。
ミラー氏は、ニジェールに対する約2億ドルの援助を終了するという米国の決定は停止されると述べた。ワシントンはまた、民主主義の原則を順守する発展途上国を支援するプログラムであるミレニアム・チャレンジ・パートナーシップを通じて4億4200万ドルの援助を中止した。この資金はもともと、ニジェールのインフラと農業貿易ルートの改善を支援するために使われた。
ニジェールは、この地域のイスラム過激派と戦うための米国とフランスの重要な拠点となっている。米国はニジェールに約1,100人の部隊を駐留させているが、米国当局者らによると、9月の国防総省の措置により、その数は現在約1,000人にまで減っている。米軍はニジェール軍の訓練や支援は行っていないが、過激派の脅威の監視は続けている。
一方、フランスはニジェールに約1,500人の兵士を派遣している。ニジェールの軍事政権はフランスとの軍事協定を破棄し、フランス大使のシルヴァン・イッテを国外追放した。フランス軍は10月10日に「チャド方面」に撤退を開始した。
ニジェールと近隣諸国の位置。グラフィック: AFP
ヌー・タム( AFP、ロイター通信による)
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