ガスプロムは昨年の純利益が40%以上減少したと発表し、2022年上半期については配当金のみを支払う予定だ。
ガスプロムは5月23日、昨年の純利益が40%以上減少し、1兆2260億ルーブル(157億ドル)になったと発表した。その理由は、ロシアが2022年後半に石油とガスに対する税金を引き上げたことにある。
ガスプロムの株価は昨日、同社が取締役会で2022年上半期の配当金をわずか1兆2000億ルーブルと決定したと発表した後、4%下落した。 「業績は弱いと評価しています。また、取締役会は2022年下半期の配当支払い計画を発表しませんでした。私たちの意見では、この情報は残念です」とシナラ・インベストバンクはコメントした。
ガスプロムのファミル・サディゴフ副社長は、半期の配当金が純利益の50%という目標を超えたため、年間を通じて配当金を支払わないことに決めたと述べた。サディゴフ氏はまた、同社の昨年の利子・税・減価償却前利益は2021年と同じ3兆6000億ルーブルに達したと述べた。
昨年、西側諸国はウクライナでの軍事作戦をめぐってロシアとその国営企業に対し一連の制裁を課した。ガスプロムのガス輸出は直接制裁を受けていない。しかし、輸出量も2022年には1010億立方メートルに半減するだろう。
昨年上半期、供給途絶の懸念による国際市場でのガス価格高騰のおかげで、同社は2兆5000億ルーブル(340億ドル)の純利益を上げた。ガスプロムのアレクセイ・ミラー最高経営責任者(CEO)は、昨年政府と地方自治体に5兆ルーブルの税金を支払ったと語った。
この数字はロシアの予算収入の約20%を占めています。ガスプロムは現在、世界最大の天然ガス生産者であり、ロシア最大の税収貢献者の一つでもある。
しかし、ロイター通信は、世界的なガス価格の下落により、2023年はさらに困難になる可能性があると報じた。彼らがヨーロッパに供給するガスの量も、昨年初めに比べて大幅に減少している。
西側諸国がロシア産ガスの購入を制限する中、ガスプロムは最近アジア市場に目を向けている。ガスプロムは3月、「シベリアの力」パイプラインを通じた中国への1日当たりのガス供給量で記録を樹立したと発表した。
ハ・トゥ(ロイター、AFP通信による)
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