水利権をめぐる争いの中、イラン軍とタリバンの国境での衝突で2人が死亡、多数が負傷した。
「イラン国境警備隊がアフガニスタンに向けて発砲し、報復を受けた」とアフガニスタン内務省報道官のアブドゥル・ナフィー・タコール氏は5月27日にツイートし、衝突はアフガニスタン南西部の国境にあるニムロズ州で発生したと付け加えた。
一方、イランの通信社IRNAは、警察副司令官カセム・レザイー氏の発言を引用し、イランのシスタン・バルチスタン州にある警察署に「タリバンがさまざまな武器で発砲し始めた」と伝えた。タスニム通信によると、「衝突では軽火器と大砲が使用された」という。
「タリバン軍は国際法と隣国同士の友好関係を遵守していないため、我々は対応している」とレザイー氏は述べた。
イラン警察は死傷者について詳細を明らかにしなかったが、メフル通信はイラン国境警備隊員が死亡したと報じた。
「衝突で双方とも1人が死亡し、多数が負傷した」とナフィ・タコール氏は付け加えた。 「この問題は双方の指導者に伝えられており、状況は現在制御されている。アフガニスタン・イスラム首長国は隣国との紛争を望んでいない。」
国境衝突の原因は現在のところ不明である。イランはタリバン政権を承認しておらず、両国間の関係は最近、水をめぐる紛争で緊張している。先週、イランはヘルマンド川上流のダムが両国の国境にまたがる湖への水の流れを制限していると主張し、アフガニスタンに対し「水利権」を尊重するよう要求した。
イランのエブラヒム・ライシ大統領は5月18日、乾燥した南東部を訪問し、タリバンに対し「シスタン・バルチスタン州の住民に水利権を直ちに付与する」よう要求した。
ヘルマンド川は長さ1,000キロメートル以上あり、アフガニスタン中部の同名の州の山々から流れ出て、アフガニスタンとイランの国境にまたがるハムーン湖に流れ込んでいる。アフガニスタンは、河川流量の減少は気候要因によるものだと主張している。
イランは、ヘルマンド川の水を使用する権利は1973年の両国間の合意で法的に定められたものだと主張し、タリバン指導部に合意を遵守するよう求めている。テヘランは先週、紛争解決のために行動する権利を留保していると述べた。
フイエン・レ( AFP 、ロイター通信による)
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