世界の原油価格

ロイター通信によると、8月22日の取引終了時点で、投資家が引き続き中国の不完全な経済回復に注目し、それが世界最大の原油輸入国である中国の需要に影響を及ぼすことから、原油価格はわずかに下落した。

ガソリン価格は先週の下落を継続している。イラスト写真:ロイター

ブレント原油先物は43セント(0.51%)下落して1バレル84.03ドルとなり、一方、米ウエスト・テキサス・インターミディエイト(WTI)原油先物10月限は48セント下落して1バレル79.64ドルとなった。 9月物のWTI先物は、満期を前に非常に限られた取引量で37セント(0.46%)下落し、1バレル80.35ドルとなった。

世界第2位の経済大国である中国は、今年残りの期間の石油需要を守る上で重要な役割を果たす。中国人民銀行による予想より低い基準貸出金利の引き下げなど、約束された景気刺激策が期待に届かず、ここ数カ月の同国の経済動向は市場を失望させている。

具体的には、中国人民銀行は1年物融資の基準金利を3.55%から3.45%へと10ベーシスポイント引き下げたが、これはロイターの調査で大半のエコノミストが予想していた15ベーシスポイントよりも低いものだった。中国がこの金利を引き下げるのは3カ月間で2度目となる。 5年ローンのプライムレートについては、銀行は4.2%に据え置いたが、不動産部門の流動性問題の高まりによる債務不履行リスクを理由に、エコノミストらは15ベーシスポイントの利下げを予想していた。

原油価格の下落について、イリノイ州ガリーナのリッターブッシュ・アンド・アソシエイツ社のジム・リッターブッシュ社長は「サウジアラビアとロシアによる減産は、中国の原油需要の弱さによってほぼ相殺された」と述べた。

需要への懸念に加え、米中央銀行当局者はインフレ抑制のためさらなる利上げの可能性を排除していない。

一方、市場筋は、米国石油協会(API)が8月22日に発表したデータに基づき、米国の原油在庫は8月18日までの週に241万8000バレル減少し続け、前週の600万バレルの減少より低い水準となったと報じた。米国の石油備蓄量の減少は、原油価格の回復を支える要因となる可能性がある。

また別の動きとして、イラクの国営通信社は、イラクとトルコの石油大臣らがパイプラインの保守作業完了後に石油供給を再開することの重要性について協議したと報じた。これは世界の供給を押し上げる可能性がある動きである。

米国の原油在庫の継続的な減少に支えられ、原油価格は勢いを取り戻す可能性が高い。イラスト写真:ロイター

トルコは3月以来、イラク北部・トルコパイプライン経由の1日当たり45万バレル(世界供給量の約0.5%)の輸出を停止している。

「このような輸出の再開により、世界の石油供給量は日量約50万バレル増加し、来月まで続くと予想されるサウジアラビアの追加減産に向けて大きな前進となる可能性がある」とリッターブッシュ氏は述べた。

国内ガソリン価格

8月23日のガソリンの国内小売価格は次のとおりです。

E5 RON 92ガソリンは1リットルあたり23,339 VND以下です。

RON 95ガソリンは1リットルあたり24,601 VND以下です。

ディーゼル油は1リットルあたり22,354VND以下。

灯油は1リットルあたり22,309VND以下。

燃料油は1kgあたり17,981VNDを超えないもの。

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