EU、ロシア中央銀行の凍結資産の使用を暫定承認。 (出典:ロイター) |
上記の情報は、EU議長国ベルギーの情報筋を引用してロイターが1月29日に発表した。
これは、ほぼ2年にわたる特別軍事作戦の影響を受けたウクライナの再建にロシアの凍結資産を活用する計画の第一歩とみられている。
関係筋によると、EU加盟27カ国の大使は、ロシアの資産から得た利益を紛争で荒廃した東欧諸国の復興支援に充てることに原則的に同意した。
各国が採択する前に、この条文は法的および言語的なチェックを受けることになる。これはできるだけ早く実行されるだろうと情報筋は語った。その後、ECはキエフに資金を送金することを提案すると予想されるが、正確な時期は不明である。
これまで、イタリア、ドイツ、フランスはロシアの資産に関する動きについて懐疑的な見方を示していた。
各国は、凍結資産の使用により、他国の投資家がEUで保有する株式の安全性に疑問を抱き、欧州から投資を引き揚げる可能性があると述べた。これは長期的にはユーロを弱めることになるだろう。
イタリア銀行のファビオ・パネッタ総裁は「ユーロは制裁や政治紛争の道具として使われるべきではない。それはこの通貨のイメージと地位を損なうからだ」と強調した。
* ロシア側では、2024年1月中旬、外務省報道官マリア・ザハロワ氏が、西側諸国がモスクワの国家資産を奪うために「法的隠れ蓑」を作ろうとしていると非難した。ロシアは、この動きは国際法に違反し、世界の金融システムを弱体化させると繰り返し警告してきた。
ザハロワ氏は、米国がEUに圧力をかけ、ロシアの資産を没収する計画に参加させようとしていると非難し、「ロシアの資産が『盗まれた』場合、モスクワは断固たる対応を取るだろう。報復措置が取られるだろう。それは痛みを伴うだろう!」と警告した。
一方、クレムリンの報道官ドミトリー・ペスコフ氏は、主要7か国(G7)がモスクワの凍結資産を没収することを決定した場合にロシアが没収される可能性のある西側諸国の資産のリストを準備していると述べた。
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