国際貿易紛争を扱う連邦機関ITCは、Apple Watchの血中酸素濃度測定機能が血中酸素濃度測定に関するマシモの特許を侵害していると判断した。
米国の法律では、ジョー・バイデン大統領の政権には判決を拒否する60日間の猶予がある。しかし、期限(12月25日)を過ぎても、Appleは「救済」されなかった。
カリフォルニア州クパチーノに本社を置く同社は12月18日、クリスマス休暇の直前に、米国での最新のハイエンドモデル「Series 9」および「Ultra 2」の販売を一時停止すると発表した。
ITCの判決は、血中酸素測定機能を持たないApple Watch SE以下のデバイスの販売には影響しない。
ITCの決定では、光を使って酸素を測定する機能を備えたApple Watchにのみ適用されるとしているが、その技術を搭載したどのモデルが禁止されるかは明記していない。マシモは、この技術を採用したすべてのアップルウォッチが自社の特許を侵害していると主張している。
マシモは昨年、血中酸素濃度を読み取り、その他の健康指標を追跡できる時計を発売した。同社は、両社が協力の可能性について話し合った後、アップルが同社の従業員を雇用し、技術を盗んだと非難した。
アップルは、カリフォルニア州アーバインに本拠を置くマシモの訴訟はスマートウォッチへの道を開くための計画であるとし、デラウェア州連邦裁判所にマシモを特許侵害で訴えた。
アップルはワシントンの米国連邦巡回控訴裁判所にこの禁止措置を控訴するとみられる。これに先立ち、ITCは12月20日に控訴期間中の禁止措置の一時停止の要請を却下した。
iPhoneの巨人はまた、特許を侵害することなく時計が機能するようにソフトウェアの変更に取り組んでいるとも言われている。マシモは、自社の特許はハードウェアをカバーしており、ソフトウェアによる修正は効果的ではないと主張している。
マシモ社のジョー・キアニ最高経営責任者(CEO)も、同社がこの紛争を解決する用意があると述べた。
(ロイター通信による)
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