シリア東部の米軍基地がイラン支援の民兵組織による無人機攻撃を受け、クルド人戦闘員5人が死亡した。
イラク・イスラム抵抗軍(IRI)は2月4日、シリア東部デリゾール県のアル・オマール油田付近の米軍基地を攻撃するため無人航空機(UAV)を配備したと発表した。これは米国とその同盟国が中東諸国で運営する最大の基地である。
シリア人権監視団(SOHR)は、この襲撃により基地内のクルド人シリア民主軍(SDF)の駐留地域が攻撃され、戦闘員5人が死亡、約20人が負傷したと発表した。米国は同地域のクルド人民兵グループを支援している。
米国防総省はこの情報についてコメントしていない。襲撃後、同国軍に死傷者が出たとの報告はない。
2月4日、IRI軍はシリアの米軍基地への攻撃を開始した。ビデオ: IRI
イラク国内のイラン支援民兵の連合組織であるIRIは、ガザ地区での戦争勃発以来、過去3か月間にイラクとシリアの米軍施設および部隊に対して150回以上の攻撃を実行した。
1月28日にヨルダンの米軍基地が無人機による攻撃を受け、米兵3人が死亡したことで中東の緊張が高まった。ワシントンは攻撃を実行したのはIRIであると非難し、2月2日にはイラン革命防衛隊(IRGC)のコッズ部隊とイラクとシリアのテヘラン支援民兵グループに対して大規模な空爆を実施した。
米軍の空爆により両国で84カ所の標的が破壊または損傷したが、イラン軍に死傷者は出なかった模様。ホワイトハウスのジェイク・サリバン国家安全保障担当大統領補佐官は2月4日、この報復は「始まりに過ぎない」と警告した。
米軍は2021年2月、シリア北東部の油田を警備している。写真:デイリー・サバ
2月4日の事件は、ワシントンが空爆を実施した後、IRIによる中東の米軍基地への2度目の攻撃となった。 IRIは2月3日、多くの米軍兵士が駐留していたイラクとシリアの複数の空港を攻撃したと発表した。
「これは、イラクとこの地域における米国の占領に抵抗し続けるとともに、イスラエルがガザ地区で行っている大量虐殺作戦に対抗するための措置だ」と当時、同部隊は述べた。
シリアのアル・オマール油田の位置(赤でマーク)。グラフィック: Google マップ
ファム・ザン( AFP通信による)
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