ロイター通信は11月13日、英国のリシ・スナック首相がスエラ・ブレイバーマン内務大臣を解任した後の人事異動で、デービッド・キャメロン前首相を外務大臣に復帰させたと報じた。スーナク首相が政権に就いてから約13カ月が経ち、大規模な内閣改造を行うのは今回が初めてだ。
キャメロン氏の復帰は、移民、警察、住宅に関する現政権の政策に不満を持つ保守党穏健派議員にスナック氏がアピールしたいと考えていることを示唆している。
元英国首相のデイビッド・キャメロン氏が、英国外務大臣に任命されたとのニュースが報じられた後、11月13日の朝、ロンドンのダウニング街10番地の外を歩いている。 (写真:ロイター)
またロイター通信によると、キャメロン首相は、特に世界が変化する時期に、スナク首相の政権で新たな役割を担うことを非常に嬉しく思っていると述べた。
「英国が同盟国と共に立ち、パートナーシップを強化し、我々の声が確実に聞き届けられるようにすることが、これまで以上に重要だ」とキャメロン首相は、英国外務大臣就任のニュースを受けてソーシャルネットワークXに書き込んだ。
「首相が下したいくつかの決定には同意できないかもしれないが、私は常にリシ・スナック氏をこの困難な時期に模範的なリーダーシップを発揮する強くて有能な首相だとみなしてきた」とキャメロン首相は付け加えた。
しかし、スナック氏の決定は、ブレグジット(英国のEU離脱)をめぐる物議を醸す議論も引き起こした。ブレグジットとは、2016年にキャメロン首相が離脱を問う国民投票を推し進めた後、英国がEUを離脱することを決定したことである。キャメロン元首相自身は、ロンドンのEU残留を支持していた。
キャメロン氏は国民投票後に首相を辞任せざるを得なくなり、それ以来政治活動はほとんど行っていない。最近では、バーミンガムとマンチェスターを結ぶHS2高速鉄道プロジェクトを中止するというスナック政権の決定を批判した。
注目すべきは、予算問題でスナク首相と意見が合わないにもかかわらず、ジェレミー・ハント財務大臣が今回の大規模な内閣改造で現職に留任するということ。
この大規模な内閣改造は、スナク首相による対抗措置であると同時に、味方を引きつけ、首相官邸が期待に応えていないと考える多くの大臣を排除するための戦略でもあると考えられている。
トラ・カーン(出典:ロイター)
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