ゼレンスキー大統領は、ダム決壊後のヘルソンの浸水地域へ向かおうとしていたウクライナの救助隊に対しロシア軍が発砲したと非難した。
「ヘルソンのロシア支配地域から住民を脱出させることは非常に困難だ。我々の救助隊が住民を脱出させようとした際、ロシア兵から遠距離から銃撃を受けた」と、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は6月7日に述べた。
同氏は、カホフカダムの決壊による洪水がヘルソン州に深刻な影響を及ぼし、多くの民間人が死亡したと述べた。 「浸水した家屋の屋根には溺死体が浮かんでいた。向こう岸からもその様子が見えた」とウクライナ大統領は語った。
6月7日、ヘルソンの洪水で冠水した通りをボートで移動する人々。写真: AFP
ヘルソンでの救助活動に参加したカイマン・ボランティア・グループのメンバー、ロマン・スカブドラコフ氏は、ロシア側からの砲撃に直面したと語った。 「状況は極めて危険だ」とスカブドラコフ氏は語った。
ゼレンスキー大統領は本日、避難が続く中、ダム決壊による浸水被害を受けたヘルソンの地域を視察した。
一方、ロシア当局は、洪水に見舞われたヘルソン地域の民間人避難所をウクライナ軍が砲撃し、2人が死亡、2人が負傷したと非難した。
クレムリンの報道官ドミトリー・ペスコフ氏は、カホフカダムへの攻撃はウクライナによる「破壊行為」だと述べた。ロシアのプーチン大統領は「ヘルソンを訪問する予定はない」とペスコフ氏は述べた。
ロシア領ヘルソン州のドニエプル川にあるカホフカ水力発電ダムが6月6日に決壊し、貯水池の水が下流に溢れ、川沿いの多くの住宅地、村落、一部の都市部が水没した。
地元当局によると、浸水地域の68%はロシアが管理するドニエプル川の東岸にあり、残りの32%は西岸にあるという。ウクライナの国家緊急サービスは、2,600戸以上の住宅が浸水した危険地帯から、103人の子供を含む1,995人を避難させた。
6月7日、洪水被害地域から避難するヘルソン住民。動画: AFP
ダムの決壊により1,800人以上が家を追われ、数千ヘクタールの農地が水没し、水供給が脅かされ、当局や専門家は壊滅的な環境被害について警告した。
キエフとモスクワは互いにダムを破壊したと非難したが、具体的な証拠は示さなかった。ダムが意図的に攻撃されたのか、構造上の欠陥により攻撃されたのかはまだ明らかではない。
タン・タム( CNN、AFPによる)
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