地中海を渡る移民の増加を懸念し、チュニジアのカイス・サイード大統領は6月10日、同国がヨーロッパの国境警備隊にはならないと発表した。
チュニジアのカイス・サイード大統領。 (写真:AFP/VNA)
6月10日、チュニジアのカイス・サイード大統領は、自国が他国の国境警備隊になることは受け入れないと述べた。
彼の声明は、地中海を渡る移民数の増加に対する懸念の中、欧州首脳らのチュニジア訪問に先立って出された。
北アフリカの国チュニジアが財政危機に直面する中、イタリアのジョルジャ・メローニ首相、オランダのマルク・ルッテ首相、欧州委員会のウルズラ・フォン・デア・ライエン委員長は6月11日に同国を訪問し、支援を申し出る予定だ。
サイード大統領は、船でイタリアへ渡ろうとする移民たちの出発点である港湾都市スファックスを訪問した際、「この解決策はチュニジアにとって不利益になることはない…我々は彼らの国の守護者にはなれない」と述べた。
格付け会社フィッチは6月9日、チュニジアの債務をさらに「ジャンク債」に格下げし、同国が債務不履行に陥り、国家財政が崩壊し、広範囲にわたる困難を引き起こす可能性を浮き彫りにした。
欧州諸国は、今年、特にチュニジアからの地中海を渡る移民の波がさらに拡大することを懸念している。
しかし、サイード首相が融資の解除に必要な経済改革の実施を拒否したため、国際通貨基金(IMF)の救済策は数カ月にわたって停滞している。援助国は政策変更を要求しており、イタリアはIMFに融資を確定するよう求めている。
サイード大統領が2月にアフリカ連合が人種差別的だと非難する言葉を使ってサハラ以南の移民に対する取り締まりを発表して以来、危険な地中海横断が急増した。
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