ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相は12月21日、チュニジアのカイス・サイード大統領との会談で、干ばつによる食糧不足に苦しむチュニスに、モスクワはより多くの穀物を供給する用意があると明言した。
チュニジアのカイス・サイード大統領(右)とロシアのセルゲイ・ラブロフ外相は12月21日、首都チュニスで穀物協力について話し合った。 (出典:AP通信) |
ラブロフ外相は、ロシアは「2年目か3年目連続で」豊作であると述べ、チュニジアに追加の穀物援助を行う用意があると明言した。
さらにラブロフ外相は、両国はあらゆる分野、特に農業、エネルギー、原子力、テクノロジーの分野で協力を強化することで合意したと述べた。
ラブロフ外相によれば、モスクワはチュニジアの他のパートナー、つまりチュニスの主要な貿易相手国であり援助提供国である米国と欧州連合(EU)を置き換えるつもりはないという。
チュニジアは過去4年間にわたって深刻な干ばつに見舞われており、同国の穀物収穫に深刻な影響が出ている。この北アフリカの国は輸入穀物にほぼ全面的に依存しており、少なくとも2024年の春までは小麦と大麦が切実に不足している。
ロシアのウラジミール・プーチン大統領は今夏、アフリカにおける地位強化を目指し、マリ、ブルキナファソ、中央アフリカ共和国、エリトリア、ジンバブエ、ソマリアを含むアフリカ6カ国に穀物を無償提供すると発表した。
債務がGDPの約80%に達し、経済成長が弱いため、チュニジアは現在、輸入のための資金が不足している。
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