ロシア、イルクーツク地方のヤラクタ油田の原油サンプル。 (出典:ロイター) |
この数字はサウジアラビアから輸入された8,600万トン未満よりも高い。ロシアが中国最大の原油供給国となったのは2018年以来初めてだ。
北東アジア諸国の製油所は、価格が安く輸送ルートが比較的短いことから、モスクワ産の石油に目を向けている。一方、サウジアラビアの原油価格の上昇と、輸出国イランとの最近の意見の相違により、ロシアの原油に対する需要は引き続き高まっている。
ブルームバーグが税関データに基づいて算出したところによると、2023年の中国のロシア産原油輸入額は606億ドルに達し、平均価格は1バレル当たり約77ドルに相当する。
データによれば、イラクとマレーシアは2023年に中国にとって第3位と第4位の原油供給国になると予想されている。
モスクワはまた、2023年に世界第2位の経済大国への燃料油の最大供給国でもあり、960万トンを出荷する。マレーシアは693万トンを供給し、第2位の輸出国となった。
* 国際エネルギー機関(IEA)は、2023年12月のロシアの石油輸出量が1日あたり780万バレルに達し、新型コロナウイルス感染拡大前の水準を超え、2023年3月以来の高水準となったと発表した。しかし、昨年12月の収益は約144億ドルにとどまり、6か月間で最低の水準となった。
同団体によると、原油価格の下落が同国の「黒い金」からの収入と利益が停滞している原因だという。値引きは増加したが価格は下落し、収益は急落したが、それでも「許容できる」レベルであった。
2023年、モスクワは古い船団を最大限に活用して原油を輸送し、エネルギー販売を西側からアジアに積極的にシフトしている。
ロシアは中国やインドなど同国から燃料を購入する国に対する割引を継続的に増やしている。ロシアは主に「友好国」にエネルギーを供給している。
一方、欧州連合(EU)など他の競合国への供給は約78%減少した。
IEAは「中東の地政学的不安定性の影響により、市場価格が上昇すると、モスクワの原油輸出収入は再び増加するだろう」と予測している。
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