これは、メタンと液体酸素を燃料とするロケットが商業打ち上げの準備ができているかどうかをテストするという、中国の民間ロケット新興企業のミッションにおける大きな節目となる。
この成功は、メタンをロケット燃料として利用することに対する投資家の信頼を高める可能性がある。メタン燃料の利用により、コストが削減され、ロケットをよりクリーンかつ効率的に再利用できるようになる可能性があるとみられている。
ランドスペース社の朱雀2号Y-3ロケットは、2023年12月9日に中国甘粛省酒泉衛星発射センターから衛星を打ち上げた。写真：ロイター
中国の民間ロケットスタートアップ企業数社は、中国の商業宇宙産業の高まる需要を満たすため、また億万長者のイーロン・マスク氏のスターリンク衛星システムと競争するために、商業的な試験や打ち上げを待っている。
中国内モンゴル自治区の酒泉衛星発射センターから金曜日に打ち上げられた朱雀2号Y-3は、ランドスペース社が試験する3番目の朱雀2号ロケットであり、衛星の搭載に成功した最初のロケットである。
ランドスペース社は7月に衛星を積載せずに行われた打ち上げに先立ち、液体メタンを積んだ酸素ロケットを打ち上げた世界初の企業となり、マスク氏のスペースXやジェフ・ベゾス氏のブルーオリジンなど米国のライバル企業に勝利した。
ランドスペースは声明で、この2回の打ち上げは朱雀2号が商業打ち上げに十分な信頼性があることを示したと述べた。北京を拠点とする同社によれば、朱雀2号は高度500キロの軌道に総重量1.5トンの貨物を運ぶことができ、アップグレード版では4トンまで増やせる予定だという。
中国の新興企業オリエンスペースは、来年12月に固体燃料ロケット「グラビティ1」を初めて打ち上げる計画だと発表した。再利用可能な灯油燃料ロケットを開発しているディープ・ブルー・エアロスペース社は、ネビュラ1ロケットを軌道に乗せて試験的に打ち上げ、回収することを目指している。
一方、ギャラクティック・エナジー社は、9月の失敗とそれ以前の一連の打ち上げ成功を経て、火曜日に2つの衛星を搭載した固体燃料ロケット「セレス1」を軌道に乗せた。
マイ・アン（ロイター通信による）
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