ロシア安全保障会議副議長のドネツク訪問、キエフの穀物回廊に対する懸念は、ウクライナ情勢に関する注目すべきニュースである。
ロシア安全保障会議副議長ドミトリー・メドベージェフ氏(右)が9月26日、ウクライナのドネツクを訪問。(出典:TASS) |
* ロシア安全保障会議副議長がドネツクを訪問:ロシア安全保障会議のドミトリー・メドベージェフ副議長は9月26日、ウラジーミル・プーチン大統領の指示の下、ドネツク州付近の軍を訪問したと発表した。
同氏によれば、今年初めから「32万5000人以上」がロシア軍に入隊しており、これは今月初めに同氏が示した28万人という数字を上回る。
メドベージェフ氏に先立ち、複数のロシア高官が2022年2月からロシアの支配下にあるウクライナの地域を訪問した。このうち、ロシアのプーチン大統領は2023年3月にウクライナ南東部のマリウポリ港を予告なく訪問した。
* ロシア:ウクライナ危機解決の見通しなし: 9月26日、カイロで行われたロシア・エジプト安全保障協議で、ロシア安全保障会議のニコライ・パトルシェフ議長は、ウクライナ危機の解決における仲介の役割に関して、エジプトおよび他の多くのアフリカ諸国の見解をモスクワは支持すると述べた。
しかし、パトルシェフ氏は「現時点ではそのような解決の見通しはない」とも強調した。
ロシア安全保障会議書記は、ウクライナ紛争に対するエジプトのパートナーたちのバランスのとれた姿勢に感謝し、「エジプトがキエフへの武器供給を拒否したことを歓迎する。同時に、米国と欧州からの真の圧力にもかかわらず、このような決定が下されたことを理解している」と述べた。
さらに、パトルシェフ氏によれば、ロシアは国連やその他の国際フォーラムにおけるモスクワの立場に対するさらなる支持を得ることを望んでいるという。
* 中央ヨーロッパ諸国、EUにウクライナの穀物輸送路の見直しを要請: 9月26日、チェコ共和国、ハンガリー、ポーランド、スロバキアの農業省当局者は、ウクライナの穀物が第三国に輸送される「連帯輸送路」を徹底的に見直すよう欧州連合(EU)に要請した。彼らは、輸送された穀物の一部はポーランドなどの国に留まり、価格が大幅に低下したために地元の農家に損害を与えていると主張している。
「我々は欧州委員会に対し、『連帯回廊』の有効性をより積極的に調査するよう求める。我々の共通の利益は、ウクライナの穀物を理想的にはEU圏外の国々に届けることであり、そのためには本当に効果的な回廊が必要だ」とチェコのマレク・ヴィボルニー農業大臣は記者団に語った。
輸送中の穀物の流出を防ぐため、EUはディーラーに返金可能な保証金を課す可能性があるとヴィボルニー氏は確認した。これらの穀物はポーランドやバルト諸国の港からEU外の市場に向けて出荷される際に預託金が返還される。
4カ国はまた、EU加盟国の農業大臣らが来月ルクセンブルクで会合する前に、提案された措置をEUが承認することを望んでいる。
「連帯回廊」とは、ウクライナの農産物のヨーロッパへの輸出を促進するためにEUが作った道路と河川のルートである。
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