ロイター通信によると、米国のアントニー・ブリンケン国務長官を乗せた航空機が6月18日午前(現地時間)、北京の空港に到着し、2日間の中国訪問が始まった。
これは、2018年10月にマイク・ポンペオ氏が北京を訪問して以来、米国トップの外交官による中国訪問としては初となる。ブリンケン氏は、米国がサウスカロライナ州沖で中国の熱気球を撃墜したことで両国間の緊張が高まる中、2月の北京訪問を延期した。
ガーディアン紙によると、世界最大の二大経済大国である米国も中国も、貿易、技術、地域安全保障などさまざまな問題で意見が一致していないが、ブリンケン氏の二日間の訪問中に何らかの進展があるとは期待していないという。
ブリンケン国務長官(左)は6月18日朝、北京の空港で飛行機を降りる。 (写真:ロイター)
予定通り、ブリンケン米国務長官は中国共産党中央委員会政治局委員・外交工作委員会弁公室主任、王毅氏と中国の秦剛外相と会談する予定。ブリンケン氏が中国の習近平国家主席と会談するかどうかについてはまだ情報はない。
観測筋は、ブリンケン氏の訪問が、今後数カ月間のさらなる二国間会談への道を開くものと予想しており、その中にはジャネット・イエレン米財務長官やジーナ・ライモンド米商務長官の訪問も含まれる可能性がある。
この訪問は、今年後半に予定されている多国間サミットでのジョー・バイデン米大統領と中国の習近平国家主席の会談の土台となる可能性がある。
これに先立ち、バイデン氏は6月17日に、今後数カ月以内に習近平国家主席と会談したいと述べていた。
しかし、ホワイトハウス当局者は以前、米国は今回の訪問に大きな期待を抱いていないと述べていた。
「ブリンケン長官は、世界最大の二大経済大国間の緊張を管理するために外交的道を追求するという米国の政策を説明する。今回の訪問が中国との二国間関係に何らかの進展をもたらすとは期待していない」とジェイク・サリバン米国家安全保障問題担当大統領補佐官は6月16日に日本で開いた記者会見で述べた。
米中関係は近年、特に中国が自国の領土であると主張し、統一を待っている台湾をめぐって悪化している。両国はまた、この地域における中国のますます強硬な行動についても意見が一致していない。
その後、両国は緊張を緩和するために多くの措置を講じた。先月中旬にはオーストリアでサリバン顧問と中国の王毅外相が会談した。ジョー・バイデン大統領は5月、米中関係はすぐに改善すると信じていると述べた。
しかし、最近の一連の動きにより緊張が高まっている。 5月下旬、ワシントンは、中国の戦闘機が東海で活動する米国の偵察機に接近し、迎撃した際、「不必要に攻撃的な行動」をとったと非難した。
一方、北京は、米国が中国近海で監視活動を行うために頻繁に軍艦や航空機を派遣していることは「国家安全保障に深刻な損害を与えている」とし、「米国の挑発的で危険な活動は海上での安全保障上の問題の原因となっている」と述べた。
トラ・カーン(出典:ロイター、ガーディアン)
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