1994年のルワンダ虐殺で2,000人以上を殺害した容疑で指名手配されていたフルジェンス・カイシェマが南アフリカで逮捕された。
60代の元警察官フルジェンス・カイシェマ容疑者は5月24日、南アフリカのケープタウンから東に約50キロのワイン生産地にある小さな町パールのブドウ園で逮捕された。
カイシェマ氏は南アフリカ当局と国連捜査官による合同捜査で逮捕された。南アフリカ警察によると、カヤシェマ容疑者は逮捕時、ドナティエン・ニバシュンバという偽名を名乗り、自分の正体を認めることを拒否した。しかし、同日夕方には「逮捕されるのを長い間待っていた」と語った。
カイシェマ容疑者は2001年に起訴された。捜査官らによると、カイシェマ容疑者は逃亡中、発覚を逃れるために複数の身元を使い、偽造文書を使用していたという。米国はカヤシェマ氏の逮捕につながる情報に対し500万ドルの報奨金を出すとしている。
フルゲンス・カイシェマ、1994年のルワンダ虐殺の容疑者として指名手配されている。写真:米国国務省
1994年、3か月間続いたルワンダの大量虐殺で80万人以上のツチ族とフツ族が殺害された。裁判所は、1994年4月15日、ジェノサイドの始まりに、ニャンゲ・カトリック教会で2,000人以上を虐殺する計画と実行にカイシェマ氏を直接関与したとして告発した。
起訴状によると、当時警部だったカイシェマ容疑者は、多くの難民がいた教会を焼き払うためにガソリンを購入したという。カイシェマ容疑者とその共犯者は、火災後にブルドーザーを使って教会を倒壊させた容疑もかけられている。
1994年7月に虐殺が終わると、カイシェマは妻、子ども、義理の兄弟とともにコンゴ民主共和国へ逃亡した。彼はアフリカの数カ国に逃亡した後、1999年に南アフリカに移住し、偽名を使ってケープタウンで亡命を求めた。
南アフリカに到着して以来、カイシェマ氏は自身の活動と居場所を隠蔽しようと努めてきた元ルワンダ軍人らの緊密な支援ネットワークに頼ってきた。
カイシェマ氏はルワンダへの引き渡しの可能性に備えて、5月26日にケープタウンの裁判所に出廷する予定だ。
「カイシェマ氏は20年以上逃亡を続けてきた。今回の逮捕により、ようやく彼が犯した罪に対する適切な処罰を受けることが確実になった」と、国連の未解決事件解決のための国際勾留メカニズム(IRMCT)の主任検察官セルジュ・ブラメルツ氏は述べた。 「ジェノサイドは人類に対する最も重大な犯罪である。」
タイン・タム( CNN、AP通信による)
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