米国は、ガイアナとベネズエラが領有権を争う石油資源の豊富なエセキボ地域に米国が秘密軍事基地を建設しているというベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領の主張を否定した。
「秘密軍事基地の計画はない」と、ホワイトハウス国家安全保障会議(NSC)のジョン・カービー報道官は4月4日に述べた。同報道官はまた、両国(ガイアナとベネズエラ)に対し、1899年の国境紛争に関する国際司法裁判所の判決に従い、「平和的に」行動するよう求めた。
マドゥロ氏はこれに先立ち、4月3日に米国が「ベネズエラに対する緊張激化に備えるため」エセキボに秘密軍事基地を建設していると非難した。
「ガイアナが暫定的に管理するガイアナ・エセキボの領土に、ラテンアメリカ地域を担当する米軍司令部の秘密軍事基地が設置されていることを証明する情報がある」とマドゥロ氏は述べた。
マドゥロ大統領の発言は、ベネズエラ国会がエセキボ地域を保護する最近の法律を祝ったさなかに出された。その4カ月前には、物議を醸した拘束力のない国民投票で、紛争地域にベネズエラの州を設置することが圧倒的多数で承認され、軍事衝突の懸念が高まっていた。
ベネズエラとガイアナは、エセキボ地域をめぐる紛争の解決に武力を使わないことを誓約した。グラフィック: TRT World
ガイアナは、ベネズエラがエセキボ島の領有権を主張していることを「国際法の最も基本的な原則に対する重大な違反」だと非難した。
ガイアナ領土の約3分の2を占め、1世紀以上にわたりガイアナが管理してきたエセキボ島をめぐる紛争は、2015年に米国に拠点を置くエネルギー大手エクソンモービルが同島に石油埋蔵量を発見したことで激化した。
昨年12月にベネズエラで国民投票が行われた後、緊張が高まった。国民投票の数日後、米軍は米・ガイアナ合同軍事演習を実施した。
ベネズエラとガイアナは昨年、現在ハーグの国際司法裁判所に係属中の国境紛争の解決に武力を使わないことを約束した。
かつて英国とオランダの植民地であったガイアナは、エセキボの国境は1899年に仲裁委員会によって決定されたと主張している。
しかし、ベネズエラは、同地域東部のエセキボ川が歴史的に1777年以来認識されてきた自然の境界線を形成していると主張している。
ミン・ドゥック(TRTワールド、時事通信によると)
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