メキシコの国家選挙管理委員会(INE)は6月6日、6月2日の総選挙の投票集計を終え正式な開票結果を発表し、メキシコシティ前市長のクラウディア・シャインバウム氏が残りの2人の候補者を圧倒して勝利したと発表した。

メキシコの選挙管理委員会(INE)は2024年6月2日、同日に行われた総選挙で、クラウディア・シャインバウム前メキシコ市長(写真)が57.2%の得票率で圧勝し、メキシコのみならず北米地域でも史上初の女性大統領となったとの暫定開票結果を発表した。写真:AFP/VNA
INEの公式開票結果によると、シガモス・アシエンド・ヒストリア(我々は歴史を作り続ける)選挙連合の候補者、クラウディア・シャインバウム氏が59.7%の得票率で、メキシコに力と心を(メキシコに力と心を)選挙連合のショチトル・ガルベス氏(27.4%)と市民運動(モビミエント・シウダダノ)選挙連合のホルヘ・アルバレス・マイネス氏(10.4%)の残り2人の対立候補を大きく引き離し続けた。
公式の開票結果では、シャインバウム氏の支持率は6月2日に発表された暫定開票結果の57.2%よりもさらに高かったことが示された。
さらに、クラウディア・シャインバウム氏は、最大のライバルであるショチトル・ガルベス候補に32.3パーセントポイントの差をつけ、メキシコ史上最多の票を獲得して大統領に選出され、メキシコのみならず北米でも初の女性大統領となった。
しかし、メキシコの選挙法によれば、クラウディア・シャインバウム氏はメキシコ連邦司法選挙裁判所(TEPJF)の承認を得た後、6月2日に選挙の勝者として正式に認定されることになる。クラウディア・シャインバウム氏は10月1日に就任する予定だ。
1962年生まれのシャインバウム氏はロペス・オブラドール大統領の側近である。環境科学者のシャインバウム氏は、2007年にノーベル平和賞を受賞した気候変動に関する政府間パネルで働いていた。選挙に立候補する前は、2018年から2023年までメキシコシティ市長を務めた。
2024年の総選挙はメキシコ史上最大の選挙イベントであり、国内外から約1億人の有権者が、国内全32州の17万個以上の投票箱で投票を行う予定だ。今回の総選挙で、メキシコの有権者は大統領、下院議員500名、上院議員128名、そして地方指導者の約2万人のポストに投票した。
また、今回の総選挙には、世界63カ国・地域から1,300名を超える国際監視団が参加し、過去最多の監視団を動員した。監視団数が最も多かったのは、ラテンアメリカ・カリブ諸国政党常任委員会(COPPPAL)の120名で、次いで米州機構(OAS)の100名が続いた。
メキシコが総勢数万人に及ぶ被拘禁者と移民に総選挙での投票を許可したのは史上初のケースとなる。
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