ウクライナ元大統領ペトロ・ポロシェンコ氏(写真:ロイター)。
ウクライナ保安庁(SBU)は12月2日、前日にウクライナとポーランドの国境検問所に現れたペトロ・ポロシェンコ元大統領の出国を禁止したことを確認した。
SBUによれば、ポロシェンコ氏はロシアのプーチン大統領と近い関係にあり、ウクライナの欧州連合(EU)およびNATO加盟交渉に反対しているハンガリーのビクトル・オルバーン首相との協議に参加するために出国する予定だったという。
SBUは、ロシアがポロシェンコ前大統領とハンガリーのオルバーン首相との会談計画を利用してウクライナの利益を損なおうとしていると疑っていると述べた。
SBUによれば、ロシアは外国の同盟国に対してウクライナの信用を失墜させるために一連の「挑発行為」を準備しているという。
SBUは「ロシアはこの会談を利用してウクライナへの心理攻撃を企てた」と述べた。しかし、SBUはその主張を裏付ける証拠を提示しなかった。
ハンガリーのオルバーン首相は、ウクライナのEU加盟交渉開始に長年反対してきた。最近、彼は加盟ではなくウクライナとの戦略的パートナーシップの構築を提案した。
ポロシェンコ氏の政党はSBUの行動を批判し、同機関に政治に干渉しないよう警告した。
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領府とハンガリーのオルバーン首相府は、上記の展開についてコメントしていない。
戒厳令下では、ウクライナ当局者は国外へ出国する際に特別な許可を得なければならない。
ポロシェンコ氏は2014年から2019年まで大統領を務め、現在は野党の国会議員である。同氏は、隣国ポーランドの国境封鎖解除交渉に協力するためポーランドへ行き、その後米国へ渡航して支援を呼びかけたい考えだと述べた。
彼は、ウォロディミル・ゼレンスキー大統領の政府が自身の出国を禁止したことを批判し、これが彼のチーム全体の外交活動を妨げているだけでなく、ウクライナの防衛能力にも影響を与えていると述べた。
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