本日発表された消費者物価指数と生産者物価指数は、世界第2位の経済大国である中国の5月における経済の弱体化が続いていることを示した。
中国国家統計局によると、中国の消費者物価指数(CPI)は5月に前年比0.2%上昇した。上昇率は予想通りで、4月の0.1%から上昇した。コアインフレ率(変動の大きい食品とエネルギー価格を除く)は0.7%から0.6%に低下した。
一方、生産者物価指数(PPI)は5月に4.6%下落し、前月より下落率が大きく、7年ぶりの悪化となった。その理由は、商品価格の下落と国内外の需要の弱さだ。経済学者は4.3%の減少を予想していた。 PPIが下落するのは8か月連続となる。
北京(中国)の市場で買い物をする人々。写真:ロイター
最新のインフレ統計は、世界第2位の経済大国である中国が5月も引き続き弱体化していることを示した。これ以前にも製造業の活動が縮小し、輸出が3カ月ぶりに減少し、住宅市場の回復が鈍化したとの報告が相次いだ。
米国と欧州が高インフレと金利上昇に直面する中、中国は物価下落に対処している。ピンポイント・アセット・マネジメントのチーフエコノミスト、張志偉氏は「デフレリスクは依然として経済の重荷となっている。最近の指標は経済活動の冷え込みを示している」と述べた。
デフレとは、一定期間にわたって商品やサービスの価格が持続的かつ大規模に下落することと定義されます。これは経済にとって良いことではありません。なぜなら、消費者や企業がさらなる価格下落を予想して支出を遅らせると、経済問題は悪化するからです。
アナリストらは、中国人民銀行(PBOC)が早ければ来週にも1年物貸出金利を引き下げると予想している。これは成長を刺激し、企業と国民の信頼を高めるためです。
中国人民銀行は2022年9月から1年貸出金利を据え置く。そのため、中小企業を支援するために、選択的融資などの他のツールが使用されています。
いくつかの大手国有銀行は6月8日に預金金利を引き下げた。この措置により、貸出金利の引き下げへの道が開かれると期待される。
ハ・トゥー(ブルームバーグ、ロイター通信による)
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