ユーロ圏経済は景気後退の危機に瀕している。 (出典:AFP) |
S&P世界購買担当者景気指数(PMI)は2023年11月も引き続き低下し、47.1となった。これはエコノミストの予想を上回る上昇だったが、PMIが成長と縮小の分かれ目となる50を下回るのは6カ月連続となった。
製造業とサービス業の数字も同様の傾向を示しています。
この予測は、ユーロ圏の国内総生産(GDP)が2023年9月までの3か月間で0.1%減少し、欧州委員会の成長回帰予測に反したことを受けて出されたものである。
しかし、これは、金利上昇と 政治的緊張の高まりが1年続いた後、ユーロ圏経済へのさらなる打撃のリスクを市場が十分に織り込んでいない可能性があるという、欧州中央銀行(ECB)のルイス・デギンドス副総裁の警告とも一致する。
ブルームバーグテレビはギンドス氏が経済に対する市場の期待はやや楽観的であるようだと語ったと報じた。
ユーロ圏の2大経済大国であるドイツとフランスの購買担当者景気指数は大幅に低下したが、ドイツの11月の購買担当者景気指数はフランスを若干上回ったとチーフエコノミスト、デ・ラ・ルビア氏は述べた。
ドイツの景気縮小ペースは11月に若干鈍化し、今年の景気後退の可能性が高まったユーロ圏最大の経済大国ドイツで経済成長が戻りつつあることを示している。
S&Pグローバルによると、ドイツの民間部門の活動は前月よりも緩やかなペースで縮小し、エコノミストの予想も下回った。製造業とサービス業の両部門で状況は改善したが、新規受注は緩やかに減少した。
「ユーロ圏最大の経済大国であるイタリアは依然として縮小傾向にあるものの、そのペースは大幅に鈍化している。その結果、2024年前半には経済成長に回帰する可能性があるという見通しへの信頼が高まっている」とデ・ラ・ルビア氏は強調した。
フランスとドイツでもインフレは依然として問題であり、サービス企業は賃金上昇が投入価格を押し上げ、生産コストがさらに上昇していると非難している。
この見通しは今後数カ月でインフレ率が低下する可能性が低いことを示唆しているとデラルビア氏は主張した。
[広告2]
ソース
コメント (0)