(CLO)ドイツの野党と経済団体は木曜日、三党連立政権の崩壊を受け、オラフ・ショルツ首相に対し、政治危機を緩和するため早期に総選挙を実施するよう求めた。
政策の不一致により与党連合が崩壊
数十億ユーロに上る予算の穴を埋め、2年目の景気後退に向かいつつある欧州最大の経済を再生させる方法を巡り長年の緊張が頂点に達し、与党連合は水曜日に崩壊した。
ショルツ首相は1月に信任投票を行うと述べたが、信任投票で敗北する可能性が高く、予想より6か月早い3月末に新たな選挙が行われることになる。
ドイツ首相オーラフ・ショルツ。写真:ロイター
中道左派の社会民主党(SPD)所属のショルツ首相は、予算紛争の解決を妨害したとして、財政保守派の自由民主党(FDP)所属のクリスティアン・リンドナー財務相を解任したと発表した。
決定的なきっかけとなったのは、2025年度予算でウクライナへの支援を30億ユーロ増やすために債務上限を緩和するというショルツ氏の計画にリンドナー氏が反対したことだった。
リンドナー氏の解任により自由民主党は連立政権を離脱し、ショルツ氏の社会民主党と緑の党がドイツ議会で少数派政権を運営することになり、主要政策の推進に苦戦することになるだろう。
ドイツ首相府の高官であり、社会民主党(SPD)でショルツ氏の側近だったイェルク・クキエス氏が新財務大臣に任命される。
ショルツ氏は国内危機のため、木曜日にブダペストで開催される欧州連合首脳会議への出発を延期し、国連COP29気候変動サミットへの出席も取りやめた。
停滞した経済と政治的不安定を救うために早期選挙を実施?
全国世論調査で首位に立つ野党保守党のフリードリヒ・メルツ党首は、遅くとも来週初めには信任投票を実施するよう求め、他の野党もこれに同調した。選挙は1月末までに行われる可能性があると彼は述べた。
メルツ氏は記者団に対し、「今後何カ月もの間、ドイツで過半数のない政権を維持することはできない。その後も何カ月も選挙運動が続き、おそらく何週間も連立交渉が続くことになる」と語った。
高いコストとアジアからの激しい競争に苦しむドイツの産業界も木曜日、ショルツ政権に対し、できるだけ早く選挙を実施するよう求めた。
こうした不確実性によりドイツの借入コストは急騰し、指標となる10年国債の利回りは10ベーシスポイント上昇し、7月以来の高水準に達した。
ドイツでは、欧州の他の国々と同様に、左派と右派のポピュリスト政党が台頭しており、新たな選挙を実施しても、明確な多数派を持つ統一連立政権は容易には生まれないだろう。
「次の選挙後でさえ、将来的に状況が自動的に楽になるわけではないと推測するのに予言者である必要はない」と緑の党の経済大臣ロバート・ハベック氏は語った。
ブイ・フイ(DW、ロイター通信による)
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出典: https://www.congluan.vn/khung-hoang-chinh-tri-duc-co-the-to-chuc-bau-cu-som-post320479.html
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