南アフリカは米国に頼ることができず、原子力発電能力の拡大をロシアとイランに頼ることを検討している

南アフリカのグウェデ・マンタシェ鉱物資源・石油相は2月17日、同国は民生用原子力発電能力の拡大にロシアかイランに頼る可能性があると述べた。

アフリカ唯一の原子力発電所であるコーベルグは南アフリカが所有している。 （出典：ケープ・インディペンデント）

ロイター通信は、南アフリカ政府内で原子力発電能力の拡大を主導するマンタシェ大臣の発言を引用し、「イランやロシアの入札を認めないと規定する協定に署名することはできない。そのような条件は受け入れられない」と伝えた。

同氏によれば、ロシアかイランが最良の提案をした国であれば、南アフリカはどの国でも受け入れるだろう。

アフリカ唯一の原子力発電所であるコーベルグを運営する南アフリカは、経済に影響を与えている停電に対処し、排出量の削減に貢献するため、2,500MWの新たな発電能力を追加する計画だ。

アナリストらは、この動きにより南アフリカと米国の関係の亀裂が深まり、戦略的エネルギー協定の更新がさらに遅れる可能性があると指摘している。

ドナルド・トランプ米大統領が今月、南アフリカへの援助を停止する包括的な大統領令に署名したことを受けて、プレトリアはワシントンの監視下にある。

この命令は、南アフリカが「貿易、軍事、核協定を発展させるためにイランとの関係を修復している」と非難している。

しかし、南アフリカのシリル・ラマポーザ大統領府は、プレトリアは原子力や核関連技術分野でイランと二国間協力を行っていないと断言した。

米国務省は、イランやロシアが南アフリカの民生用核能力の拡大を支援する可能性についてはコメントしていない。

プレトリアとワシントンはかつて、1997年に署名された123協定として知られる民生用原子力協定を結んでいた。これは南アフリカが米国製の核燃料や機器を輸入するための前提条件だった。この契約は2022年12月に期限切れとなります。

数年に及ぶ交渉を経て、プレトリアとワシントンは新たな民生用原子力条約の締結を目指してきた。南アフリカエネルギー省の高官ジザメレ・ムバンボ氏は、協議は技術的なレベルでは完了しているが、双方の法的手続きがまだ完了していないため合意には至っていないと述べた。

一方、南アフリカ国際問題研究所の原子力エネルギー研究者イザベル・ボスマン氏は、「大統領令の申し立ては協定の延長を著しく複雑にする可能性がある」と述べた。

出典: https://baoquocte.vn/kho-trong-doi-vao-my-nam-phi-tinh-toan-tim-den-nga-va-iran-de-mo-rong-nang-luc-dien-nuoc-nhan-304678.html