ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は4月11日、スイスで予定されているウクライナ和平交渉を批判し、ロシアの利益を無視したいかなる強制的な計画もモスクワは受け入れないと警告した。
これに先立ち、スイス政府は4月10日、2年以上にわたる戦闘を経てウクライナの和平への道筋を描くため、6月にハイレベルの国際会議を主催すると発表し、ロシアがいつか和平プロセスに参加できるという希望を表明した。
スイスのテレビ局RTSによると、会議は6月15日から16日までビュルゲンシュトックで開催される予定。しかし、スイス当局はまだ具体的な日付を明らかにしていない。
プーチン大統領は、ロシアは6月の会合に招待されていなかったと述べ、スイス自身もロシアなしでは和平プロセスは実現できないと認識していると指摘した。
「彼らは我々をそこに招待しなかった」とプーチン大統領はモスクワを訪問中のベラルーシ大統領に語った。 「しかも、彼らは私たちには何もできないと思っているのに、同時に、私たち抜きでは何も決められないとも言っている。馬鹿げているし、悲しいことだ。」
ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、2024年4月11日、モスクワのクレムリンでベラルーシのアレクサンドル・ルカシェンコ大統領との会談に耳を傾けている。写真:ロサンゼルス・タイムズ
ロシアは、モスクワが軍隊を撤退させ、ウクライナに賠償金を支払い、その行動について国際法廷に訴えることを求めるウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領の和平案を拒否した。
プーチン大統領は4月11日、クレムリンでベラルーシのアレクサンドル・ルカシェンコ大統領と会談し、ロシアは交渉の用意はあるものの、「現実に合わないいかなる計画も」決して受け入れないと述べた。
プーチン大統領は、昨年夏の反撃でウクライナが敗北して以来、ロシア軍が前線で優位に立っていると主張した。
ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相は先週、ウクライナでの戦闘を終結させるための今後の協議はモスクワの利益が考慮された場合にのみ成功すると警告し、計画されている一連の和平協議はキエフへのより広範な国際的支持を集めるための西側諸国の策略だと一蹴した。
ウクライナ平和サミットは、2024年6月にスイス中部のルツェルン湖畔にあるビュルゲンシュトックホテルで開催される予定。写真:スイスインフォ
スイスのヴィオラ・アムヘルト大統領は、自国で予定されているウクライナ和平サミットが成功する保証はなく、即時和平合意にもつながらないだろうと述べた。
「今回の会議で和平案に署名することはない。第2回会議は開催される予定だが、今回の会議でプロセスを開始したい」とアムハード氏は4月10日、ベルンで記者団に語った。
スイスは、できるだけ多くの国が会議に参加するよう引き続き働きかけている。これに先立ち、4月6日、ウクライナのゼレンスキー大統領は、80~100カ国が会議に参加することを期待すると述べていた。 「これはロシアに公正な平和の実現を迫ることができる最低限の国の数だと私は信じている」と彼は語った。
スイスのドイツ語日刊紙ノイエ・チュルヒャー・ツァイトゥング(NZZ)は4月9日、複数の信頼できる情報筋の話として、ジョー・バイデン米大統領が和平会議に出席するためスイスを訪問する予定だと報じた。
ミン・ドゥック(AP通信、TASS通信、スイス・インフォ通信による)
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